イクスバウィタス
- 知能
- 命令を聞く
- 知覚
- 機械
- 反応
- 命令による
- 言語
- なし
- 生息地
- 遺跡、山岳
- 知名度/弱点値
- 24/28
- 弱点
- 雷属性ダメージ+3点
- 先制値
- 20
- 移動速度
- 40(履帯)
- 生命抵抗力
- 25 (32)
- 精神抵抗力
- 25 (32)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
なし(制御部) | ― | ― | 18 (25) | 10 | 168 | ― |
なし(砲塔) | ― | ― | 20 (27) | 18 | 190 | ― |
なし(胴体上部) | ― | ― | 18 (25) | 20 | 210 | ― |
なし(胴体上部) | ― | ― | 18 (25) | 20 | 210 | ― |
輪状掘削機(アーム) | 26 (33) | 2d+32 | 20 (27) | 18 | 200 | ― |
なし(胴体下部) | ― | ― | 18 (25) | 24 | 210 | ― |
なし(胴体下部) | ― | ― | 18 (25) | 24 | 210 | ― |
轢過(無限軌道) | 24 (31) | 2d+28 | 24 (31) | 22 | 232 | ― |
- 部位数
- 8(制御部/砲塔/胴体上部×2/アーム/胴体下部×2/無限軌道)
- コア部位
- 制御部
特殊能力
●全身
[◯]露天掘削魔動機
土、水・氷、風属性の効果に対する生命抵抗力判定・精神抵抗力判定に+4のボーナス修正を得ます。
土、水・氷、風属性から受けるダメージを「10」点軽減します。
[◯]常軌を逸した巨体
すべての部位は、「2倍」の代わりに「5倍」とみなすことを除いて、戦闘特技《ブロッキング》(⇒『BM』25頁)と同様の効果を受けています。
上級戦闘・熟練戦闘においては、この魔物が参加している乱戦エリアは、実際の人数にかかわらず、自動的に半径30m(上級戦闘では前後30m)となり、人数の制限がなくなります。
また、この魔物は乱戦エリアからの離脱において、自身をキャラクター数に数えます。(参考:『Ⅱ』69頁――つまり、自陣営としてこの魔物のみが存在する乱戦エリアからであっても、自身を含む人数比が2倍以上であるかぎり、足止めされることなく離脱できます)
[◯]姿勢制御
この魔物はいかなる効果を受けても転倒しません。
[◯]超重存在
この魔物は強制的に移動させる、または座標を変更する効果を、原則として受けません。
ただし、「抵抗:任意」のものにかぎり、この魔物が同意する場合は受けられます。
●制御部
[◯]雷に弱い
雷属性からは3点のダメージを余分に受けます。
[▶]応急修理
この魔物の他の部位ひとつを対象とし、対象のHPを「30」点回復します。
これにより、HPが0以下となっている部位のHPを1以上にしたのなら、その部位は行動不能状態(⇒『Ⅰ』427頁)から回復します。
(部位欠損状態の部位は、この能力では回復できません)
[◯]機能障害
[部位:制御部]が雷属性から一度に「50」点以上の適用ダメージを受けるたび、続く10秒(1ラウンド)のあいだ、すべての部位は行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。
効果時間中に再びこの能力が誘発したならば、効果は累積します。
●砲塔
[◯]高高度視界=《鷹の目》
戦闘特技《鷹の目》と同様の能力です。
なお、この魔物は、《ターゲッティング》を有しません。
[▶]粉砕弾/23(30)/生命抵抗力/半減
「射程/形状:2(100m)/射撃」で「1エリア(半径6m)/すべて」に炸裂弾を打ち込み、対象に「 2d+35 」点の衝撃属性の魔法ダメージを与えます。
素材が金属以外の構造物に対しては、このダメージは防護点を完全に無視します。また、(金属を含めて)構造物にダメージを与えたなら、その適用ダメージと同じだけ、その構造物の防護点を減少させます。(これらの効果は構造物に対してのみのものであり、通常のキャラクターには影響しません)
この能力の目標地点に指定できるのは、基本戦闘においてはこの魔物と異なるエリア、上級戦闘・熟練戦闘においてはこの魔物から10m以上離れている座標のみです。
この能力は、「[▶]貫徹弾」と合わせて、(なんらかの理由で主動作の権利が増えているなどしても)1ラウンドに1回しか使えません。
[▶]貫徹弾/26(33)/回避力/消滅
「射程/形状:2(200m)/貫通」で、任意の地点を目標として貫通性能に特化した砲弾を放ち、対象に「 2d+40 」点の断空属性の魔法ダメージを与えます。この能力では、キャラクターを目標とすることはできません(キャラクターを巻き込む可能性は否定されません)。
この能力は、射撃攻撃の一種とみなします。
この能力は、「[▶]粉砕弾」と合わせて、(なんらかの理由で主動作の権利が増えているなどしても)1ラウンドに1回しか使えません。
●胴体(胴体上部、胴体下部)、アーム
[◯]機械の体
刃武器からクリティカルを受けません。
●胴体(胴体上部、胴体下部)
[▶]動作譲渡
この魔物の他の部位ひとつを対象とします。
対象は、現在のラウンド中、追加で1回の主動作をおこなえます。
この能力を使用した部位は「30」点のHPを消費します。
ひとつのラウンド中には、この能力を使用できる部位は2つまでです。また、ひとつのラウンド中には、ひとつの部位が複数回にわたってこの能力の対象となることはできません。
●胴体上部
[◯]攻撃障害=不可・不可
対象:[部位:制御部]
喪失条件:[部位:胴体上部]いずれかのHP0以下
[◯]魔法障害=不可
[部位:制御部]は魔法の対象にとれません。広範囲の効果の魔法では、自動的に対象から除外されます。
[部位:胴体上部]いずれかのHPが0以下のあいだ、この能力は失われます。
●胴体下部
[◯]攻撃障害=不可・なし
対象:[部位:胴体上部][部位:砲塔]
喪失条件:[部位:胴体下部]いずれかのHP0以下
[◯]攻撃障害=+4・なし
対象:[部位:アーム]
喪失条件:[部位:胴体下部]いずれかのHP0以下
●アーム
[◯]バケットホイール
「輪状掘削機」による近接攻撃が命中したとき、対象の回避力判定の達成値を「2」上回るごとに、追加で1回のダメージを発生させます。これによる追加のダメージは、対象1体につき最大で5回分まで(つまり達成値を「10」上回る分まで)発生します。
また、「輪状掘削機」による攻撃は、魔法の刃武器かつ打撃武器によるものとしてあつかいます。
[◯]掘削
「輪状掘削機」による近接攻撃は、材質が「石」「煉瓦」やそれに準ずる構造物の防護点を30点まで無視し、それ以外の構造物の防護点を15点まで無視します。
[🗨]薙ぎ払いⅡ=最大5体に近接攻撃
●無限軌道
[◯]計画移動
この魔物は、いずれかの部位が主動作をおこなった後であっても、移動をおこなえます。
移動をおこなえるのが1ラウンドに1回まで、という点は変わりありません。
[◯]踏破機能
高さ5m以下の構造物や、高低差5m以下の段差の存在を無視して移動できます。
[◯]機動砲撃
通常移動をおこなったラウンドにも、[部位:砲塔]は射撃攻撃をおこなえます。
[◯]巨体の轢過
「轢過」による近接攻撃は、自身と同じ座標にいる、ならびに、同じ乱戦エリア内にいるキャラクターのうち、この魔物(の各部位)以外の地面に接しているすべてのキャラクターを対象とします。
[◯]痛恨撃
打撃点決定の出目が「12」以上であった場合、ダメージに「16」点を加えます。
[◯]性能低下
[部位:無限軌道]のHPが0以下のあいだ、この魔物の移動速度は「20(履帯)」となり、「[◯]踏破機能」「[◯]機動砲撃」の効果が失われます。
戦利品
- 自動
- 高出力動力機関の部品(30,000/金黒SS)
- 2~7
- 稀少な魔動部品(900G/黒白A)×(1d+2)
- 8~12
- 掘り出し物の魔動部品(7,600G/黒白S)
- 13~14
- 掘り出し物の魔動部品(7,600G/黒白S)×1d
- 15~
- 新発見の魔動部品(25,000G/黒白SS)×1d
解説
イクスバウィタスは、全高数十メートルにおよぶ、きわめて巨大な魔動機です。大規模な露天掘削事業のために開発されたものであり、魔動機文明の躍進を支えた存在です。
本来は戦闘用ではありませんでしたが、〈大破局〉の窮地において強引に戦闘用に改修された個体がいくつかあったとされ、このデータはそれをあらわしています。
もともとは工業用といえど、そもそもの出力とスケールが大きすぎるため、戦闘においても凶悪な結果をもたらします。輪状に連なった掘削機と、岩盤破砕用の砲塔をもって、敵対者を打ち砕きます。
〈大破局〉の混乱の中で大部分が破壊され、残りは行方不明となり、現存は確認されていません。しかし、これほど巨大な物体を偶発的に見失うとは考えづらく、いずこかの勢力が秘密裏に確保しているのではないかと考える者もいます。