【連獄殺法】
- 入門条件
- グラップラー技能&《両手利き》&100名誉点
この流派データは、ひたすらに連続して打撃を重ねることに特化した、一種の型です。
拳闘士が他の戦士に対して明確にまさる点は、手数の多さにあります。その特徴をさらに先鋭化し、とくに一対一の戦いにおいて、一方的に攻撃して倒しきることを目標としています。
状況に応じて繋げ方を調整できるようになっており、型でありながら一定の柔軟性をもっています。
ただし、両手のみならず足をも混ぜた連打であり、バリエーションに富むがゆえに、習得のためには多くの修練が必要です。
総合的な破壊力はすさまじいものがあり、並大抵の相手ならば一瞬のうちに打倒できる――とまで言われます。
しかし、多くの打撃を重ねた場合には当然ですが疲労も激しく、全力をついやしたうえで倒しきれなかった場合には、一転して窮地に陥りかねません。
流派装備
この流派データには、流派装備が存在しません。
秘伝
この流派データの秘伝の構成は、いくらか複雑であるため、先に運用を整理して示します。
まず、ひとつの手番の中では、次のふたつの流れがあります。
- 〈パンチ〉スタート
- 「《踊華》〚拳〛→《攻鉄》〚蹴〛→《烈耀》〚拳〛」の前後関係で使用する流れ
- 〈キック〉スタート
- 「《昇焔》〚蹴〛→《砕岩》〚拳〛→《真月》〚蹴〛」の前後関係で使用する流れ
これらふたつの流れは、互いに混ぜ合ったり、無関係な攻撃をあいだに挟んでも途切れません。あくまで、それぞれの流れの内部で、前後関係が適切であれば成立します。
そのうえで、個々の流れの2段階目、3段階目にあたる秘伝は、ひとつ前の段階の〈パンチ〉用秘伝と〈キック〉用秘伝を手番内でともに宣言していなければ、大きな「リスク」をともないます。
このことから、実際には、
「《踊華》〚拳1段階目〛→《昇焔》〚蹴1段階目〛→《攻鉄》〚蹴2段階目〛→……」
のような順番で使用していくのが基本形となります。
総合すると、典型的には、たとえば次のように連撃をおこなっていくことになります。この例であれば、すべての宣言において「リスク」をともないません。
- 《両手利き》の1回目
- 《踊華》〚拳1段階目〛
- 《追加攻撃》による追撃
- 《昇焔》〚蹴1段階目〛
- 《連獄ノ型》による追撃
- 《攻鉄》〚蹴2段階目〛 ※宣言回数消費なし
- 《両手利き》の2回目
- 《砕岩》〚拳2段階目〛
- 《連獄ノ型・発》による追撃
- 《烈耀》〚拳3段階目〛 ※宣言回数消費なし
- 《連獄ノ型・極》による追撃
- 《真月》〚蹴3段階目〛 ※宣言回数消費なし
秘伝以外の宣言特技を併用したい場合には、「リスク」を許容することで、より変則的な運用が可能です。
たとえば、次のような運用もありうるでしょう。
- 《両手利き》の1回目
- 《踊華》《マルチアクション》〚拳1段階目〛
- 《両手利き》の2回目
- 《砕岩》〚拳2段階目〛 ※リスクあり
- 《追加攻撃》による追撃
- 《攻鉄》〚蹴2段階目〛 ※リスクあり
- 《連獄ノ型・極》による追撃
- 《真月》〚蹴3段階目〛 ※宣言回数消費なし
《ファストアクション》等によって主動作の権利が増えていれば、さらに変則的なかたちも考えられます。
《連獄ノ型》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《両手利き》
- 限定条件
- —
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- —
- リスク
- —
- 概要
- 《追加攻撃》後にさらに追加の攻撃をおこなえる
- 効果
習得者は、《追加攻撃》(⇒『Ⅰ』294頁・『BM』34頁)による追加の攻撃をおこなったとき、同じ対象にもう一度「用法:1H(1H#を含む)」のカテゴリ〈格闘〉の武器による近接攻撃をおこなえます。元の(《追加攻撃》による)攻撃とあらたな(この秘伝による)攻撃の武器は異なっていてもかまいません。
さらに、あらたな攻撃には、宣言回数に計上せずに、この流派の秘伝ひとつを宣言できます。
《踊華》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《鎧貫きⅠ》変化型
- 前提
- 《連獄ノ型》
- 限定条件
- 〈パンチ〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 特殊
- 概要
- 命中力判定+1のうえで、基礎特技同様
- 効果
この秘伝は、〈パンチ〉ならびに〈パンチ〉を強化する武器での近接攻撃にかぎり、宣言・適用できます。
適用された攻撃は、命中力判定に+1のボーナス修正を得たうえで、基礎特技と同様の効果をもちます。
この秘伝は、各手番内の初回の宣言では「リスク」がありません。
しかし、ひとつの手番中に2回目以降の宣言をするならば、そのときは「リスク:回避力判定、生命・精神抵抗判定-1」となります。
《昇焔》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《鎧貫きⅠ》変化型
- 前提
- 《連獄ノ型》
- 限定条件
- 〈キック〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 特殊
- 概要
- 威力+5のうえで、基礎特技同様
- 効果
この秘伝は、〈キック〉ならびに〈キック〉を強化する武器での近接攻撃にかぎり、宣言・適用できます。
適用された攻撃は、威力が+5されたうえで、基礎特技と同様の効果をもちます。(威力の上限値は「100」です)
この秘伝は、各手番内の初回の宣言では「リスク」がありません。
しかし、ひとつの手番中に2回目以降の宣言をするならば、そのときは「リスク:回避力判定、生命・精神抵抗判定-1」となります。
《連獄ノ型・発》
- 必要名誉点
- 70
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《変幻自在Ⅰ》
《連獄ノ型》 《踊華》 《昇焔》
- 限定条件
- —
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- —
- リスク
- —
- 概要
- 《踊華》および《昇焔》での攻撃をおこなった手番中、追加で1回攻撃できる
- 効果
習得者は、《踊華》と《昇焔》を適用した攻撃をそれぞれ1回以上おこなった手番にかぎり、追加で1回の近接攻撃をおこなえます。その攻撃には、宣言回数に計上せずに、この流派の秘伝ひとつを宣言できます。
《砕岩》
- 必要名誉点
- 70
- タイプ
- 《鎧貫きⅡ》変化型
- 前提
- 《連獄ノ型・発》
- 限定条件
- 〈パンチ〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 特殊
- 概要
- 命中力判定+1、威力+5のうえで、基礎特技同様
- 効果
この秘伝は、〈パンチ〉ならびに〈パンチ〉を強化する武器での近接攻撃にかぎり、宣言・適用できます。
適用された攻撃は、命中力判定に+1のボーナス修正を得て、威力が+5されたうえで、基礎特技と同様の効果をもちます。(威力の上限値は「100」です)
この秘伝は、その手番内で《昇焔》を1回以上宣言しているならば、「リスク」がありません。そうでない場合には、「リスク:回避力判定、生命・精神抵抗判定-2」となります。
《攻鉄》
- 必要名誉点
- 70
- タイプ
- 《鎧貫きⅡ》変化型
- 前提
- 《連獄ノ型・発》
- 限定条件
- 〈キック〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 特殊
- 概要
- 威力+10のうえで、基礎特技同様
- 効果
この秘伝は、〈キック〉ならびに〈キック〉を強化する武器での近接攻撃にかぎり、宣言・適用できます。
適用された攻撃は、威力が+10されたうえで、基礎特技と同様の効果をもちます。(威力の上限値は「100」です)
この秘伝は、その手番内で《踊華》を1回以上宣言しているならば、「リスク」がありません。そうでない場合には、「リスク:回避力判定、生命・精神抵抗判定-2」となります。
《連獄ノ型・極》
- 必要名誉点
- 150
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《変幻自在Ⅱ》
《連獄ノ型・発》 《砕岩》 《攻鉄》
- 限定条件
- —
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- —
- リスク
- —
- 概要
- 《砕岩》および《攻鉄》での攻撃をおこなった手番中、追加で1回攻撃できる
- 効果
習得者は、《砕岩》と《攻鉄》を適用した攻撃をそれぞれ1回以上おこなった手番にかぎり、追加で1回の近接攻撃をおこなえます。その攻撃には、宣言回数に計上せずに、この流派の秘伝ひとつを宣言できます。
《烈耀》
- 必要名誉点
- 150
- タイプ
- 《鎧貫きⅢ》変化型
- 前提
- 《連獄ノ型・極》
- 限定条件
- 〈パンチ〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 特殊
- 概要
- 命中力判定+2、威力+10のうえで、基礎特技同様
- 効果
この秘伝は、〈パンチ〉ならびに〈パンチ〉を強化する武器での近接攻撃にかぎり、宣言・適用できます。
適用された攻撃は、命中力判定に+2のボーナス修正を得て、威力が+10されたうえで、基礎特技と同様の効果をもちます。(威力の上限値は「100」です)
この秘伝は、その手番内で《攻鉄》を1回以上宣言しているならば、手番中1回かぎり、「リスク」がありません。それ以外の場合には、「リスク:回避力判定、生命・精神抵抗判定-4」となります。
《真月》
- 必要名誉点
- 150
- タイプ
- 《鎧貫きⅢ》変化型
- 前提
- 《連獄ノ型・極》
- 限定条件
- 〈キック〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 特殊
- 概要
- 命中力判定+1、威力+15のうえで、基礎特技同様
- 効果
この秘伝は、〈キック〉ならびに〈キック〉を強化する武器での近接攻撃にかぎり、宣言・適用できます。
適用された攻撃は、命中力判定に+1のボーナス修正を得て、威力が+15されたうえで、基礎特技と同様の効果をもちます。(威力の上限値は「100」です)
この秘伝は、その手番内で《砕岩》を1回以上宣言しているならば、手番中1回かぎり、「リスク」がありません。それ以外の場合には、「リスク:回避力判定、生命・精神抵抗判定-4」となります。