【無極叡典】
(アルフレイム大陸・蛮族領域)- 入門条件
- 50名誉点(知力24以上)/100名誉点(その他)
一部の蛮族たちは、人族よりも進んだ魔法研究をおこなっています。これは、生得的に高い魔力を有する種族があることと、それらの多くが長命であることに由来していると考えられます。
そうした技術体系のひとつが、この「無極叡典」です。
「無極叡典」の開祖は、マター氏族のノスフェラトゥであるとされています。その開祖は、研究者気質のつよいマター氏族のなかにありながらも、同時に“実戦”を軽んじませんでした。これは、知の探求と継承を是とするにあたって、「戦いに敗れる」ことによる断絶を忌避したためであるとされています。以降、かれから技を継承された者や、かれの考えに共鳴した者たちによって、「無極叡典」の技法は時の流れとともにすこしずつ拡散していきました。
開祖こそノスフェラトゥですが、他種族にも伝わっていった結果、近現代においてはドレイクやバジリスクなどの他種族にも「無極叡典」を修める者はたまに見られます。
現在では、開祖がどこで何をしているのかは、定かではありません。「魔法の深奥に到達し、ラクシアを去った」という意見もありますが、その真偽を確認するすべは(当然ながら)ありません。
なお、“無極叡典”とは、ノスフェラトゥ語で“果てなき智の道”という意味合いをもちます。
この流派データは、「無極叡典」の技術のなかでも公約数的なものです。力ある蛮族たちの個体/コミュニティには、ここに記載されていない技術を編み出している例もあります。
流派装備
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈魔煌玉〉 | 16 | 冒険道具類(消耗品) | 2,200 | 流派【無極叡典】の秘伝によって要求される |
〈呪編手套〉 | 20 | 装飾品:手 | 7,400 +50名誉点 | 手にものを持っていないあいだ、魔法行使判定+1 |
秘伝
この流派の秘伝は、すべて流派アイテム〈魔煌玉〉の消費を要求します。
《魔素転化・栄煌》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- —
- 限定条件
- 〈魔煌玉〉所持
- 使用
- —
- 適用
- 1回のMP消費
- リスク
- —
- 概要
- 〈魔煌玉〉と引き換えにMP消費を10点減免
- 効果
MPの消費に際して、所持している〈魔煌玉〉ひとつを砕く(=消費する)ことで、その消費量が「10」点だけ減免されます。「砕く」のは、ゲームにおいては宣言のみで可能です。
《MP軽減/**》や《魔法拡大/**》などによる消費量の増減がある場合、それらをすべて適用したのちの値から減免されます。
この秘伝を適用できるのは、10秒(1ラウンド)に1回までです。
《魔重貫徹・精煌》
- 必要名誉点
- 40
- タイプ
- 《魔法拡大/確実化》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈魔煌玉〉所持
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
- 概要
- 〈魔煌玉〉消費、行使判定+1
- 効果
この秘伝は、宣言に際して、所持している〈魔煌玉〉ひとつを砕く(=消費する)必要があります。
この秘伝の効果を受けておこなう魔法行使判定に、+1のボーナス修正を得ます。
(なんらかの方法によって1ラウンド中に複数回の行使判定をおこなうのであれば、そのすべてに適用されます)
この秘伝は、基礎特技と異なり、MPの消費量を倍加させません。
《魔重凝集・強煌》
- 必要名誉点
- 40
- タイプ
- 《魔法拡大/威力確実化》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈魔煌玉〉所持
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
- 概要
- 〈魔煌玉〉消費、魔法の威力+10
- 効果
この秘伝は、宣言に際して、所持している〈魔煌玉〉ひとつを砕く(=消費する)必要があります。
この秘伝の効果を受けておこなう魔法行使で威力表を使用するとき、その威力が+10されます。ただし、威力の上限は「100」です。
(なんらかの方法によって1ラウンド中に複数回の魔法行使をおこなうのであれば、そのすべてに適用されます)
この秘伝は、基礎特技と異なり、MPの消費量を倍加させません。
△《魔纏臨戦・即煌》
- 必要名誉点
- 60
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《マルチアクション》
- 限定条件
- 〈魔煌玉〉所持
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- —
- リスク
- なし
- 概要
- 一定条件のもと、戦闘準備で魔法を行使できる
- 効果
この秘伝は、宣言に際して、所持している〈魔煌玉〉ひとつを砕く(=消費する)必要があります。
この秘伝を宣言するに際し、術者は習得している魔法から、「対象:1体」(「1体全」「1体X」を含みます)のものをひとつ選びます。このとき、「消費」にMP以外のものが要求される魔法と、行使に一瞬よりも大きな時間を要する魔法は選べません。また、最終的なMP消費量が「10」点を超える魔法も選べません(“最終的な”とは、「1体X」による倍加や、《MP軽減/**》による軽減などを加味した後の値を意味します)。
術者はその魔法をただちに1回、戦闘準備で行使します(つまり、本来は戦闘準備で行使できない魔法を、この効果によって戦闘準備で行使できるようになります)。これによって行使する魔法は「抵抗:任意」となります。また、一般的な戦闘準備による魔法行使のルール(⇒『MA』65頁)に準じます(すなわち、判定をおこなわず、達成値は0となります)。この魔法行使にかかるMPの消費において、〈魔晶石〉ないしはそれと類似のアイテム、ならびに、秘伝《魔素転化・栄煌》は適用できません。
この秘伝は、ひとつの戦闘において、一度しか宣言できません。