【騎兵式鞍上戦闘術】
(ウルシラ地方・エユトルゴ騎兵国)- 入門条件
- ライダー技能3レベル以上&30名誉点
エユトルゴ騎兵国の、騎兵がもちいる戦闘技術です。
エユトルゴの騎兵隊の、他国の騎士と大きく異なる点に、弓の積極的な活用が挙げられます。
一般的に、騎乗での射撃は姿勢が安定しないことから困難であり、騎乗戦闘を担うものはあまり弓をもちいません。
そこにあって、エユトルゴの騎兵たちは独特の体術で馬上射撃を高い水準で成立させ、他には見られない戦い方を実現しています。
かつてエユトルゴを訪問した賢者によれば、これには環境要因が大きく影響しているとされます。
エユトルゴの祖は騎馬民族であり、かれらは、幼少から皆が馬とともに在りました。それゆえ、ほとんど例外なく、高度な馬術と身のこなしを自然体で身につけており、鞍上であってもおよそ不自由なく動けます。
また、エユトルゴの周辺は大部分が平野であり、主たる戦場において遮蔽物が少ないことも理由のひとつです。遮るものがない以上は、より早く、より遠くから、敵を射ることが効果的だったのです。さらには馬の機動力を活かして、常に距離をとりながらの射撃も多用されました。
しかし一方で、接近戦を軽んじていたわけではありません。むしろ騎兵たちの接近戦闘能力は大陸でも有数であり、一時は大きく版図を拡げたほどです。
その根幹を支えるのは、馬体の膂力を近接戦闘に活かす技術です。人よりもはるかに大きな、馬の力を槍や剣に乗せることで、余人では及ばない一撃を繰り出す。これこそが、騎兵たちの強さの源になっています。
馬上射撃と近接戦闘――これらふたつの軸を両輪とする騎兵隊は、現代アルフレイムで最高水準の武芸集団です。
その優れた技法を身につけるべく、かれらに師事しようとする者は後をたちません。もっとも、騎乗が生活の一部となるほどの修練を要求されることから、実際に習得できる外部の者は、かなり少数です(ゲームにおいては、これは各秘伝の「前提」によって表現されています)。
流派装備
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈弓騎兵のグローブ〉 | 10 | 装飾品:手 | 2,600 +20名誉点 | 騎乗中の射撃攻撃の物理ダメージ+1 |
〈ランスホルスター〉 | 10 | 冒険道具類 | 5,000 +30名誉点 | 〈スピア〉を騎獣に取り付けられる |
〈閃撃のランスレスト〉 | 10 | 装飾品:腰 | 10,000G +50名誉点 | 1H騎の〈スピア〉による【チャージ】のC値-1、要〈金属鎧〉&《武器習熟S/スピア》 |
〈重徹甲矢(12本)〉 | 10 | 〈矢弾〉 | 100 | C値-1。威力の低い〈ボウ〉で使用時は命中力判定にペナルティ。1本のみの購入は10G |
秘伝
この流派の秘伝はのいくつかは、「前提」に騎芸を含みます。それらの秘伝は、指定されている騎芸を獲得していなければ、習得できません。
《弦打ちは蹄の音》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《射手の体術》
- 限定条件
- 騎乗状態、
〈弓騎兵のグローブ〉
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 通常移動後でも射撃攻撃可、-4ペナルティ。【姿勢堅持】を適用すればペナルティなし
- 効果
巧みな体重移動によって馬上での姿勢を安定させ、射撃を可能とします。
習得者は、騎乗状態において騎獣が通常移動をおこなった手番であっても、射撃攻撃をおこなえます。(この秘伝の効果で可能となるのは射撃攻撃のみであり、魔法行使などには影響しません)
ただし、その命中力判定には-4のペナルティ修正を受けます。
騎芸【姿勢堅持】を適用した場合は、前述のペナルティ修正がなくなります。
騎芸【スーパーチャージ】を有するならば、騎獣が全力移動をおこなった手番であっても、例外的に、同様に射撃攻撃をおこなえます。
《疾く駆ける一矢》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《全力攻撃Ⅰ》変化型
- 前提
- 《弦打ちは蹄の音》
【チャージ】
- 限定条件
- 騎乗状態、
通常移動、 〈弓騎兵のグローブ〉
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 1回の遠隔攻撃
- リスク
- 回避力判定-2
- 概要
- 接近しておこなう遠隔攻撃のダメージ+4(増分の上限は「器用度ボーナス」)
- 効果
騎乗にて騎獣を走らせ、その慣性を投擲や射撃に乗せます。
この秘伝は、通常移動をおこなった後にかぎり、遠隔攻撃に対して宣言できます。
また、その遠隔攻撃の対象について、“移動前より移動後のほうが距離が小さい”状況でなければなりません。
適用した遠隔攻撃は、ダメージが「+4」されます。
ただし、この増加量は、最大でも「器用度ボーナス」の値を超えません。(たとえば、器用度ボーナスが3のキャラクターがこの秘伝を使用すると、ダメージの増加は「+3」となります)
騎芸【スーパーチャージ】を有するならば、通常移動の代わりに全力移動をおこなった後でも宣言でき(、そして《弦打ちは蹄の音》の効果によって射撃攻撃をおこなえ)ます。
《捷く駆け穿つ一矢》
- 必要名誉点
- 40
- タイプ
- 《全力攻撃Ⅱ》変化型
- 前提
- 《疾く駆ける一矢》
- 限定条件
- 騎乗状態、
通常移動、 〈弓騎兵のグローブ〉
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 1回の遠隔攻撃
- リスク
- 回避力判定-2
- 概要
- 接近しておこなう遠隔攻撃のダメージ+8(増分の上限は「器用度ボーナス」)
- 効果
《疾く駆ける一矢》をもとに、ダメージの増加量が「+8」に置き換わった効果をもちます。(増加量の上限は「器用度ボーナス」のままです)
(なお、《全力攻撃Ⅱ》への置き換えはファイター or グラップラー or バトルダンサー技能にかぎられるため、それらいずれかの技能を9レベル以上で習得していることは、この秘伝の暗黙的な前提となります)
《迅しく駆け穿ち貫く一矢》
- 必要名誉点
- 60
- タイプ
- 《全力攻撃Ⅲ》変化型
- 前提
- 《捷く駆け穿つ一矢》
- 限定条件
- 騎乗状態、
通常移動、 〈弓騎兵のグローブ〉
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 1回の遠隔攻撃
- リスク
- 回避力判定-2
- 概要
- 接近しておこなう遠隔攻撃のダメージ+16(増分の上限は「器用度ボーナス+筋力ボーナス」)
- 効果
《疾く駆ける一矢》をもとに、ダメージの増加量が「+16」に置き換わり、増加量の上限値が「器用度ボーナス+筋力ボーナス」に置き換わった効果をもちます。
(なお、《全力攻撃Ⅲ》への置き換えはファイター技能にかぎられるため、ファイター技能を15レベル以上で習得していることは、この秘伝の暗黙的な前提となります)
《驍き騎士の武具》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【人馬一体】
- 限定条件
- 動物・幻獣への騎乗状態
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 本来より必要筋力が5超過する武器や盾を装備できる
- 効果
馬の筋力を利用し、本来よりも重い武具をあつかいます。
習得者は、「分類:動物」か「分類:幻獣」の騎獣に騎手として騎乗しているあいだにかぎり、自身の筋力より必要筋力が5高い武器や盾を装備することができます。フェンサー技能の場合には、「筋力の半分(端数切り上げ)+5」までのものを装備できます。
《躍り駕ぐ重き刃》
- 必要名誉点
- 40
- タイプ
- 《斬り返しⅠ》変化型
- 前提
- 《ターゲッティング》
《驍き騎士の武具》
- 限定条件
- 騎乗状態、
2H武器
- 使用
- ファイター技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 2体を攻撃
- 効果
両手武器の重量と馬体の運動を活用し、立て続けに二体の敵を攻撃します。
近接攻撃が可能な位置にいるキャラクターを任意に2体選び、それらすべてに攻撃をおこないます。
《薙ぎ払いⅠ~Ⅱ》など、複数の攻撃対象をとる性質の戦闘特技(秘伝)とは同時に宣言できません。
(なお、基礎特技と異なり、「使用」がファイター技能に限定されています)
《翻り駕ぐ逎き刃》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《斬り返しⅡ》変化型
- 前提
- 《躍り駕ぐ重き刃》
【バランス】
- 限定条件
- 騎乗状態、
2H武器
- 使用
- ファイター技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 2体を攻撃、ダメージ+4
- 効果
《躍り駕ぐ重き刃》と同様の効果をもち、さらに2体の攻撃対象それぞれに対するダメージが「+4」されます。