ハールーン魔術研究王国で普及している、魔術師のための護身術です。

この流派の根幹は、魔法使いとしての力を、身を守るために利用することにあります。

ここでいう“護身”“身を守る”とは、文字通り、不意の脅威に対して最低限度の備えをする、というニュアンスであり、戦闘を念頭に置いたものではありません。戦う魔法使いのための技術ではなく、研究を本職とする者たちのための技術なのです。

それゆえ、戦闘を生業とする者たちからの評価はあまり高くありません。

ですが、「要所で的確に使えば役に立つ」との意見もあり、柔軟性に富む冒険者などには学ぶ者も見られます。

また他国の貴族などにも、護身術の一環としてすこしずつ広まりつつあります。

もともと非戦闘員のための技法なので、多くの技は（魔法の素養さえあれば）習得が容易であり、特殊な器具（＝流派装備）を必要としないことも特徴です。そうした面も、入門者からは高く評価されています。

流派装備

この流派の流派装備は、流派の目的どおり、魔術師の身を守るためのものです。

特別な効果などは有しておらず、あくまでも、一般的な装備品がいくらか高性能になった品にすぎません。