大妖精の至宝石
- 知名度
- 20
- 形状
- 非常に美しい宝石
- カテゴリ
- 冒険者技能用アイテム
- 製作時期
- 不明
- 概要
- 特殊な能力をもつ〈妖精使いの宝石〉
- 効果
-
このアイテムは〈妖精使いの宝石〉の一種であり、特殊な効果をもつものです。
単純な〈妖精使いの宝石〉の機能としては、価格一万ガメルを超える相当とし、どのようなレベルの妖精使いにとってもその要件を満たします。
このアイテムは、個別具体的には〈**の大妖精の△△〉という名称をもち、〈大妖精の至宝石〉というのはそれらの総称です。
「**」には属性が、「△△」には宝石の種別が入ります(例:〈土の大妖精の黄玉〉)。属性は、妖精ならびに妖精魔法の属性と対応しています。一方で、宝石の種別は、設定上の意味のみをもち、アイテムとしての性能には影響しません。属性のみを特定し、〈土の大妖精の至宝石〉のように呼ぶこともあります。また、属性が「水・氷」の場合、アイテムの名称は「水」か「氷」の一方のみを冠する場合があります(性能には影響しません)。
以下は、このアイテムがもつ特殊な効果(能力)です。
「[>>]瞬時契約」は、属性を問わず〈大妖精の至宝石〉すべてがもつ効果です。
それ以外は、各属性ごとの至宝石のみがもつ効果です。いずれも、このアイテムを身に着けている妖精使いのみが使用できます。
[>>]瞬時契約
このアイテムを身に着けている妖精使いは、「フェアリーテイマー技能レベル×3」点のMPを消費することで、補助動作として「[>>]瞬時契約」をおこなえます。「[>>]瞬時契約」をおこなうには、妖精語での発声が必要です。
「[>>]瞬時契約」をおこなった妖精使いは、続く10秒(1ラウンド)のあいだ、このアイテムに対応する属性の属性妖精魔法を、(その属性の契約をしていない状態であっても)契約しているかのように、「フェアリーテイマー技能レベル」に等しいランクまで行使できます。
「[>>]瞬時契約」をおこなえるのは、個々の〈大妖精の至宝石〉につき、1日に1回までです。
〈土の大妖精の至宝石〉―― [>>]聖泥の領域/33/必中
〈土の大妖精の至宝石〉のみがもつ能力です。この能力は、ランク15の「属性妖精魔法(土)」を行使できる状態でなければ使用できません。
「射程:自身」で、「対象:全エリア(半径20m)/空間」の地面を、3分(18ラウンド)にわたって、立つのも困難なほどのぬかるみに変えます。範囲内のすべてのキャラクターは、地面に足を着けているかぎり、足場が悪いことによって行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。
この能力は、達成値33の、土属性の妖精魔法によるものとみなします。(この能力自体は必中であり、達成値は、強制的に解除されるなどの限定的な状況でのみ意味をもちます)
この能力を使用すると、MP45点を消費します。
この能力は、1日に1回までしか使用できません。
〈水・氷の大妖精の至宝石〉―― [>>]鎖の障壁/33/任意
〈水・氷の大妖精の至宝石〉のみがもつ能力です。この能力は、ランク15の「属性妖精魔法(水・氷)」を行使できる状態でなければ使用できません。
「射程/形状:2(30m)/起点指定」で、「対象:1体」を守る鎖の障壁を作成します。
鎖の障壁は、続く3分(18ラウンド)にわたって、対象が望まない射撃攻撃ならびに「形状:射撃」の効果を遮り、障壁が代わりに受けます。この障壁は「使用者の精神力ボーナス×10」点のHPをもち、HPが0になると失われます。
障壁は、視界の妨げにはなりません。
【ビッグディフェンダー/ヒドラ】(⇒『ML』19頁)のような類似の効果を同時に受けている場合は、対象がいずれの効果を先に適用するかを選べます。
この能力は、達成値33の、水・氷属性の妖精魔法によるものとみなします。
この能力を使用すると、MP45点を消費します。
この能力は、1日に1回までしか使用できません。
〈炎の大妖精の至宝石〉―― [>>]聖炎/33/必中
〈炎の大妖精の至宝石〉のみがもつ能力です。この能力は、ランク15の「属性妖精魔法(炎)」を行使できる状態でなければ使用できません。
「射程:自身」で、「対象:1エリア(半径6m)/空間」を、3分(18ラウンド)にわたって、聖なる炎で包みます。炎は、使用者の手番の終了ごとに、範囲内の使用者と同じ陣営のキャラクターに「10」点のHPの回復を、範囲内の使用者と敵対する陣営のキャラクターには「10」点の炎属性の魔法ダメージをもたらします。
この能力は、達成値33の、炎属性の妖精魔法によるものとみなしますが、HPの回復効果は、「[◯]炎無効」などをもつキャラクターにも例外的に有効であり、一方で、「分類:アンデッド」「分類:魔法生物」「分類:魔動機」のキャラクターには無効です。(なお、この能力自体は必中であり、達成値は、強制的に解除されるなどの限定的な状況でのみ意味をもちます)
この能力を使用すると、MP45点を消費します。
この能力は、1日に1回までしか使用できません。
〈風の大妖精の至宝石〉―― [>>]嵐の一撃
〈風の大妖精の至宝石〉のみがもつ能力です。この能力は、ランク15の「属性妖精魔法(風)」を行使できる状態でなければ使用できません。
続く10秒(1ラウンド)のあいだ、使用者が最初におこなう近接攻撃を、風属性の魔法ダメージに変化させます。この能力を適用するには、元のダメージが、属性を帯びていないか、風属性のみを帯びたものでなければなりません。近接攻撃を一度おこなった時点で、その成否にかかわらず、この効果は消滅します。《薙ぎ払い》等によって複数のキャラクターを攻撃対象としていた場合には、そのすべてのダメージが変化します。
この能力は、風属性の妖精魔法によるものとみなします。
この能力を使用すると、MP45点を消費します。
この能力は、1日に1回までしか使用できません。
〈光の大妖精の至宝石〉―― [>>]光の障壁/33/任意
〈光の大妖精の至宝石〉のみがもつ能力です。この能力は、ランク15の「属性妖精魔法(光)」を行使できる状態でなければ使用できません。
「射程/形状:2(30m)/起点指定」で、「対象:1体」に、物理ダメージを防ぐ光の障壁を作成します。
対象は、続く10秒(1ラウンド)のあいだ、初めに受ける物理ダメージを自動的に無効化します。
【ビッグディフェンダー/ヒドラ】(⇒『ML』19頁)のような類似の効果を同時に受けている場合は、対象がいずれの効果を先に適用するかを選べます。
この能力は、達成値33の、妖精魔法によるものとみなします。
この能力を使用すると、MP45点を消費します。
この能力は、1日に1回までしか使用できません。
〈闇の大妖精の至宝石〉―― [>>]視覚奪取/精神抵抗力/消滅
〈闇の大妖精の至宝石〉のみがもつ能力です。この能力は、ランク15の「属性妖精魔法(闇)」を行使できる状態でなければ使用できません。
「射程/形状:2(50m)/射撃」で、「対象:1体全」の視覚を奪い、自身のものとします。
この能力の達成値は、妖精魔法の魔力を基準値とする判定によってもとめます。
抵抗に失敗した対象は、続く10秒(1ラウンド)のあいだ、視覚を完全に失います。これが持続しているあいだは、使用者は対象の位置から対象の知覚能力によって周囲を視認することができます。使用者本来の視覚も依然として有効です。
ただし、「知覚:機械」のキャラクターに対しては効果がありません。
この能力は、「呪い+精神効果属性」の妖精魔法によるものとみなします。
この能力を使用すると、MP45点を消費します。
この能力は、1日に1回までしか使用できません。
由来・逸話
最上位の妖精すらも好む、きわめて高品質な宝石です。
良質の宝石が、膨大な年月にわたって濃密なマナに晒されることで、偶発的にこのような特質を獲得すると考えられています。
純粋な宝飾としても非常に高い価値を有しますが、その真価は、妖精との契約にもちいた際にこそ発揮されます。瞬間的に契約を成立させうるほか、優れた妖精使いがあつかえば、大妖精と呼ばれる存在の権能を限定的に行使することすらも可能とします。