サンダースノウ
- 知名度
- 24
- 形状
- 貴金属で作られた、古風のフルシルの聖印
- カテゴリ
- 冒険者技能用アイテム
装飾品:任意
- 製作時期
- 魔法文明
- 概要
- 近接攻撃・遠隔攻撃に属性を付与&雷属性、水・氷属性、風属性のダメージに連動して追加効果
- 効果
-
このアイテムは、“風と雨の女神”フルシルの〈聖印〉としての機能をもちます。
それ以外に、以下のとおり特殊な効果(能力)も有しています。
[◯]限定MP軽減/フルシル
装備者が行使するフルシルの特殊神聖魔法の消費MPを「1」点軽減します。詳細な処理は、戦闘特技《MP軽減/**》に準じます。
装備者が《MP軽減/プリースト》を習得している場合、効果は累積します。
[>>]風と雪の恩寵
装備者が合言葉を唱えてMP「15」点を消費すると、続く10秒(1ラウンド)のあいだ、装備者が近接攻撃・遠隔攻撃をおこなうとき「水・氷」「風」「雷」いずれかの属性の魔法の武器によるものとしてあつかわれます。属性は、この能力の使用時にひとつを選択します。
このとき、フルシルを信仰しているキャラクターは必要な消費MPが「5」点に、ティダンまたはシーンを信仰しているキャラクターは「10」点に、それぞれ変更されます。
合言葉は魔法文明語で、唱えるのは補助動作です。また、やはり補助動作の合言葉によって、効果を任意に終了することもできます。
[◯]鮮麗なる雷
装備者が、敵対する陣営のキャラクターに対する雷属性のダメージでクリティカルを発生させるたび、装備者のMPを「3」点回復します。
(この効果は、一度のダメージで複数回のクリティカルが発生したなら、その回数分だけ発揮されます)
[◯]冷寒なる雪/30/必中
水・氷属性のダメージを与えるたび、そのダメージの対象に「冷寒」効果1層を与えます。「冷寒」は1分(6ラウンド)にわたって持続する、達成値30の水・氷属性の効果としてあつかい、複数層を蓄積させられます。(なお、この能力自体は必中であり、達成値は、強制的な解除などの限定的な状況でのみ意味をもちます)
受けている「冷寒」1層につき、そのキャラクターは敏捷度が-3されます。魔物データのキャラクターの場合、移動速度に反映されるほか、敏捷度ボーナスに関連する(とGMが判断する)数値には偶数層ごとに“敏捷度ボーナス-1”相当として反映されます。
「冷寒」効果によって敏捷度が0となるか、12層にわたって効果を受けた魔物データのキャラクターは、身体が凍りつき、行動できなくなります。
「冷寒」を有するキャラクターが炎属性の効果やダメージを受けたとき、ただちに「冷寒」は失われます。前述の“凍りついた”状態であったなら、それも解除されます。
また「冷寒」は石化の一種とみなし、【キュア・ストーン】等によって解除を試みることもできます。強制的な解除を受ける場合には、すべての層をひとつの効果としてあつかいます(すなわち、一括で解除されます)。
[◯]快捷なる風/30
敵対する陣営のキャラクターに対して風属性のダメージを発生させるたび、装備者は「快捷」効果1層を得ます。「快捷」は20秒(2ラウンド)にわたって持続する、達成値30の風属性の効果としてあつかい、最大で12層を蓄積させられます。層数が追加されたとき、持続時間は更新されます。
受けている「快捷」1層につき、敏捷度が+1されます。
「快捷」を有するキャラクターが、転倒するか、なんらかの効果によって移動が不可能な状態となったとき、ただちに「快捷」は失われます。
また、《ワードブレイク》などによる強制的な解除を受ける場合には、すべての層をひとつの効果としてあつかいます(すなわち、一括で解除されます)。
由来・逸話
魔法文明時代、“風と雨の女神”フルシル(⇒『ET』49頁)の敬虔な信徒であった魔術師が、その晩年において、神への感謝の念を込めて作製した聖印です。
製作期間が十年ほどと短かったことと、信心の表明を目的として製作されたことから、魔法の品としての格は“アーティファクト”にはおよびません。しかしながら、魔法文明時代の高度な技術が惜しげなくもちいられていることは事実であり、現代からすると瞠目に値する一品です。
この聖印は、フルシルを(風と)「雨」ではなく「雪」の女神として捉えた意匠になっています。これは、制作者が寒冷地の出身だったためとも、当時のフルシルは雪の女神としての性質をもっていたためとも言われます。
〈サンダースノウ〉は、作製されたのち祠(やはり魔術師が製作したものです)に祀られていましたが、戦争に巻き込まれるかたちで行方知れずとなりました。「魔術師がいずこかの神殿に隠した」「とある竜が所蔵している」「神に捧げられた」など諸説ありますが、真実はわかりません。こんにちでは、実物は発見されておらず、伝承のみが伝わっています。