【神讃信奏術】
- 入門条件
- プリースト技能&バード技能
ラクシアにおいて、神を讃える歌や音楽は、きわめてポピュラーなものです。信心のさほど篤くない者であっても、そういった音楽を耳にしたことはほぼ確実にあるといってよいでしょう。たまにでも神殿に通う習慣がある者ならば、ひとつかふたつは、そのような曲を諳んじることができます。
そのような賛美曲と呪歌の原理を相互に応用し、より強く神の威光を顕したり、神聖魔法の行使を呪歌演奏にフィードバックしたり、といった追加の恩恵を得るのが、この流派データがあらわす技術です。
前述のとおり信仰と音楽は密接な関係にあり、【戦歌】の神聖魔法の存在をかんがみても、呪歌との接続は誰もが考えそうなものです。
しかし実際には、これを試みたという例は、歴史上ほとんど見られません。神官は日々を信仰と教義の実践に費やし、吟遊詩人は日々を放浪と創作、そして営業に費やします。互いを軟派者・堅物という偏見で見る例も頻繁です。そのせいで、両方の力を会得した者が現れることは稀であり、両者は余人が考えるほどには結びつかなかったのです。
そうした背景の中でも、いかなる奇遇によるものか、この技術は編み出されました。
流派装備
この流派データには、流派装備が存在しません。
秘伝
《ホーリースコアⅠ》
《ホーリースコアⅡ》
《ホーリースコアⅢ》
- 必要名誉点
- 20
40
60
- タイプ
- 常時型
- 前提
- プリースト技能&《呪歌追加Ⅰ》
《ホーリースコアⅠ》《呪歌追加Ⅱ》
《ホーリースコアⅡ》《呪歌追加Ⅲ》
- 限定条件
- —
- 使用
- —
- 適用
- —
- リスク
- —
- 概要
- 専用の呪歌を使用できる
《ミュージックフィールド》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《魔法拡大/範囲》変化型
- 前提
- 《ホーリースコアⅠ》
- 限定条件
- 歌唱&
楽器
- 使用
- プリースト技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 特定の神聖魔法の効果範囲を呪歌のそれに拡げる
- 効果
神の加護を音楽に乗せ、広範囲へと届けます。
この秘伝は、神聖魔法【フィールド・プロテクション】【フィールド・レジスト】【フィールド・プロテクションⅡ】のいずれかの行使について宣言・適用します。また、呪歌として、歌唱と演奏が可能な状態でなければ宣言できません。[異貌]中のナイトメアであっても、歌唱は不可欠です。
適用された魔法は、「術者のバードとしての呪歌の効果範囲」内のすべてのキャラクターに効果をおよぼします。
このとき、《魔法制御》のような、魔法の対象を選択する効果は適用できません。一方で、鼓咆【勇壮なる軍歌】(⇒『MA』26頁)のような、呪歌の対象を選択する効果を適用できます。
基礎特技とは異なり、消費MPの倍化はありません。
この秘伝の「使用:プリースト技能」は、他のルールやデータからは「使用:魔法使い系技能」の一種とみなします。たとえば、《ルーンマスター》の効果における“「使用:魔法使い系技能」のもの”という条件を満たします。
《ソングアンプリファイア/パワー》
《ソングアンプリファイア/アキュラシー》
《ソングアンプリファイア/ターゲット》
- 必要名誉点
- 50
50
50
- タイプ
- 《魔法拡大/威力確実化》変化型
《魔法拡大/確実化》変化型
《魔法拡大/数》変化型
- 前提
- 《ホーリースコアⅠ》
- 限定条件
- 楽素の追加消費
- 使用
- バード技能
- 適用
- 1回の終律演奏
- リスク
- なし
- 概要
- 楽素を追加で消費し、終律の威力/達成値/対象数を増加
- 効果
神聖魔法の技術を応用し、終律を強めます。
終律の使用に際して楽素を追加で消費し、効果を高めます。
具体的には次のとおりです。
秘伝 消費楽素 効果 《ソングアンプリファイア/パワー》 ⤴ 消費⤴2につき威力+10(威力の上限は100) 《ソングアンプリファイア/アキュラシー》 ⤵ 消費⤵1につき達成値+1、最大で+5まで 《ソングアンプリファイア/ターゲット》 ♡ 消費♡2につき対象数+1 なんらかの効果で終律の楽素消費が軽減・免除されるような場合であっても、この秘伝による追加消費は、いっさい減免されません。
なお、効果からすると当然ではありますが、「使用」が基礎特技と異なることに注意してください。
《グロリア》
- 必要名誉点
- 70
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《ホーリースコアⅡ》
- 限定条件
- 発声
- 使用
- プリースト技能
- 適用
- —
- リスク
- —
- 概要
- 一部の神聖魔法の行使で楽素を得る
- 効果
賛美の詩句を神への呼びかけに盛り込みます。
習得者は、特定の神聖魔法を行使したとき、楽素を蓄積させられます(具体的な対応は後述)。
この効果は、神聖魔法の行使における発声を必要とします。そのため、[異貌]中のナイトメアであっても、この秘伝の効果を得たい場合には、神聖魔法の行使において発声をともなわなければなりません。(秘伝の効果を得ずに、発声なしで魔法を行使することはできます)
行使判定に自動失敗した場合には、楽素は得られません。
この秘伝によって楽素を得られるのは、魔法と楽素の種類を問わず、ひとつの手番につき1回までです。
(主動作の回数が増えている場合や《ダブルキャスト》等によって)複数の魔法を行使する(予定の)場合には、先に行使する魔法にからは楽素を得ずに、後から行使した魔法から楽素を得る、ということは可能です。
また、魔法の対象の数などにかかわらず、得られる楽素の点数は一定です。
具体的な魔法の名称と楽素の種類は、次のとおりです。
⤴1点を得られる魔法
【フォース】【ホーリー・ライト】【ゴッド・フィスト】【フォース・イクスプロージョン】【ホーリー・ライトⅡ】
⤵1点を得られる魔法
【キュア・ウーンズ】【キュア・ハート】【キュア・インジャリー】【キュア・モータリー】【レストレーション】
♡1点を得られる魔法
【フィールド・プロテクション】【フィールド・レジスト】【セイクリッド・ウェポン】【セイクリッド・シールド】【ブレス】【フィールド・プロテクションⅡ】【ホーリー・ブレッシング】【ブレスⅡ】
すべての楽素を1点ずつ得られる魔法
【バトルソング】
《マグニフィセントソング》
- 必要名誉点
- 90
- タイプ
- 《ダブルキャスト》変化型
- 前提
- 《ホーリースコアⅡ》
- 限定条件
- —
- 使用
- プリースト技能
- 適用
- 特殊
- リスク
- なし
- 概要
- 【バトルソング】と同時に呪歌・終律を使用できる
- 効果
戦いの歌に意味と解釈を追加し、呪歌の効用を付け加えます。
習得者は、神聖魔法【バトルソング】を行使するとき、同時に呪歌もしくは終律を奏でることができます。(むろん、呪歌または終律の使用条件は満たさなければなりません)
そうするときは、まず【バトルソング】の行使と、同時に使用する呪歌・終律の内容を、具体的に宣言しなければなりません。【アトリビュート】のような呪歌であれば属性の指定が必要であり、終律であれば対象を明確にする必要があります。
つぎに、【バトルソング】の行使判定と、呪歌・終律の演奏判定を続けておこないます。達成値は個別に管理しますが、この判定でいずれか一方でも自動失敗が発生したならば、他方の行動も自動失敗となります。
その後、【バトルソング】の効果が発生し、その直後に呪歌・終律の効果があらわれます。
この秘伝の「使用:プリースト技能」は、他のルールやデータからは「使用:魔法使い系技能」の一種とみなします。たとえば、《ルーンマスター》の効果における“「使用:魔法使い系技能」のもの”という条件を満たします。
秘伝魔法
以下に示すのは、神聖魔法です。
- 4
- †【セイクリッド・
フィナーレ】
- 必要名誉点
- 20
- 消費
- MP3
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 蛮族・アンデッドに対し終律の演奏判定+1、ダメージ+2
- 効果
対象が、終律を「分類:蛮族」「分類:アンデッド」であるキャラクターを対象として使用するとき、その演奏判定に+1のボーナス修正を与え、それが与える魔法ダメージを+2点します。回復の効果の終律には無効です。
術者がイーヴのプリーストであり【セイクリッド・オーラ】の効果中にこの魔法を行使したならば、「分類:魔神」に対しても同様です。