【明珠契約妖精術】
- 入門条件
- フロウライト&フェアリーテイマー技能7レベル以上
フロウライトの妖精使いの中でも高位に至った者がごくまれに会得する、妖精魔法の特別な形態です。
妖精使いたちは、妖精が宝石を好むことにもとづいて、宝石を介して妖精との契約を交わします。
この流派データは、術者本人を宝石の一部とみなすことで、契約をより深化させ、通常をはるかに超えた魔法現象を発揮する――というものです。一見すると突拍子もない話かもしれませんが、高い魔力とマナを併せ持ったフロウライトは、存在そのものが特別な宝石のようなものですから、驚くには値しません。
もっとも、妖精使いにはお馴染みのとおり、妖精たちは気まぐれです。フロウライトの妖精使いならば誰でもこの技を会得できるわけではなく、むしろ会得できる者はごくかぎられます。その基準はまったくの不明です。
なお、この流派に入門した場合でも、依然として〈妖精使いの宝石〉は契約に必要です。適切な〈宝石〉を揃えずに己の身ひとつですべてを済ませようという驕った態度は、妖精たちの好むところではありません。
流派装備
この流派データには、流派装備が存在しません。
秘伝
「使用:フェアリーテイマー技能」とある秘伝は、他のルールやデータからは「使用:魔法使い系技能」の一種とみなします。たとえば、《ルーンマスター》の効果における“「使用:魔法使い系技能」のもの”という条件を満たします。
《ダイレクトキャスト・マイナー》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《魔法拡大/距離》
- 限定条件
- [魂の輝き]
- 使用
- フェアリーテイマー技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- 生命・精神抵抗力判定-1
- 概要
- 「形状:射撃」の魔法を「形状:起点指定」にする
- 効果
魔法現象を遠隔地に直接あらわします。
この秘伝は、「形状」が「射撃」の妖精魔法の行使1回に適用されます。
適用された魔法は、「形状」が「起点指定」であるものとして行使でき、そのとおりに効果をあらわします。
(これにより、誤射(⇒『Ⅰ』137頁)が発生しなくなります。また、視界を遮らない障害物(【アイスウォール】等)を挟んで魔法を行使できます)
この秘伝は、フロウライトの種族特徴[魂の輝き]を点しているあいだのみ宣言・適用できます。そして、宣言した手番の最中は、[魂の輝き]を消すことができません。
《ダイレクトキャスト・メジャー》
- 必要名誉点
- 100
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《ダイレクトキャスト・マイナー》
《ルーンマスター》
- 限定条件
- [魂の輝き]
- 使用
- フェアリーテイマー技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- 生命・精神抵抗力判定-1
- 概要
- 射程が「接触」か「術者」の一部の魔法を「射程/形状:1(10m)/起点指定」にする
- 効果
この秘伝は、次の条件の両方を満たす妖精魔法の行使1回に適用されます。
- 条件①
- 「射程」が「接触」か「術者」である
- 条件②
- 「対象」が「1体」(「1体全」「1体X」を含みます)か「◯エリア(半径△△)/**」である
(「対象:接触点」は条件を満たしません)
適用された魔法は、「射程/形状:1(10m)/起点指定」であるものとして行使でき、そのとおりに効果をあらわします。このとき、宣言の権利が足りているならば、あらためて《魔法拡大/距離》によって射程を拡大することも可能です。
(これにより、「射程」が「接触」でも「術者」でもなくなることから、「対象:1体」の魔法であるならば、《魔法拡大/数》を適用することもできます)
この秘伝は、フロウライトの種族特徴[魂の輝き]を点しているあいだのみ宣言・適用できます。そして、宣言した手番の最中は、[魂の輝き]を消すことができません。
《ルーイナスキャストⅠ》
《ルーイナスキャストⅡ》
- 必要名誉点
- 50
100
- タイプ
- 《バイオレントキャストⅠ》変化型
《バイオレントキャストⅡ》変化型
- 前提
- 《魔法拡大/威力確実化》
《ルーイナスキャストⅠ》
- 限定条件
- [魂の輝き]
- 使用
- フェアリーテイマー技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- 生命・精神抵抗力判定-2
- 概要
- 威力+10/+20
- 効果
全霊をもって攻撃魔法に専念し、破滅的な威力を実現します。
この秘伝は、威力表をもちいて効果を決定する妖精魔法の行使1回に適用されます。
適用された魔法は、その威力が本来より高くなります。《ルーイナスキャストⅠ》であれば威力は+10され、《ルーイナスキャストⅡ》であれば威力は+20されます。(威力の上限は100です)
この秘伝は、フロウライトの種族特徴[魂の輝き]を点しているあいだのみ宣言・適用できます。そして、宣言した手番の最中は、[魂の輝き]を消すことができません。
《ミシカルキャストⅠ》
《ミシカルキャストⅡ》
- 必要名誉点
- 70
150
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《魔法拡大/範囲》
《キャパシティ》《ミシカルキャストⅠ》
- 限定条件
- [魂の輝き]
- 使用
- フェアリーテイマー技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- 生命・精神抵抗力判定-2
- 概要
- 20MP消費、「対象:1エリア(半径6m)」(空間は不可)の魔法をさらに拡げる
- 効果
妖精の力を最大限まで発揮し、神話的な魔法現象をもたらします。
この秘伝を宣言するには、20点のMPを消費しなければなりません。(これは、適用される魔法の「消費」とは無関係です――つまり、《魔法拡大/**》とは相互作用しません)
このMPの消費量は、戦闘特技をはじめ、どのような効果によっても、けっして増減しません。〈魔晶石〉や類似のアイテムによる代用も不可能です。かならず、宣言する本人がみずからのMPを消費しなければなりません。
この秘伝は、“「対象:1エリア(半径6)/**」で、「/**」が「/すべて」か「/20」”の妖精魔法の行使1回に適用されます。《魔法拡大/範囲》によって前述相当の対象となった魔法も、この条件を満たします(たとえば、【ファイアブラスト】の半径を3段階拡大したならば、条件を満たします)。(「/空間」の魔法は条件を満たしません)
適用された魔法は、対象がさらに大きくなります。具体的には次のとおりです。
- 《ミシカルキャストⅠ》
- 「対象:2~3エリア(半径10m)/すべて」
- 《ミシカルキャストⅡ》
- 「対象:全エリア(半径30m)/すべて」
(「/すべて」となることによって、《魔法制御》を適用できなくなることに注意してください)
この秘伝は、フロウライトの種族特徴[魂の輝き]を点しているあいだのみ宣言・適用できます。そして、宣言した手番の最中は、[魂の輝き]を消すことができません。
《リッチコネクトⅠ》
《リッチコネクトⅡ》
- 必要名誉点
- 50
100
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《マリオネット》
《ルーンマスター》《リッチコネクトⅠ》
- 限定条件
- [魂の輝き]
- 使用
- フェアリーテイマー技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- 回避力判定不可
- 概要
- 妖精の使役中でも一定ランクまでの属性妖精魔法を行使できる
- 効果
妖精との密な交歓により、妖精の召喚・使役中であっても妖精魔法を行使できます。
この秘伝は、“「この魔法が効果を持っている間、術者は妖精魔法を行使することがいっさいできません」と定められている基本妖精魔法”の行使1回に適用されます。
適用された魔法は、前述の定めの「妖精魔法を行使することがいっさい」の部分を、次のように置き換わります。
- 《リッチコネクトⅠ》
- 「基本妖精魔法、特殊妖精魔法、ランク5以上の属性妖精魔法を行使することが」
- 《リッチコネクトⅡ》
- 「基本妖精魔法、特殊妖精魔法、ランク9以上の属性妖精魔法を行使することが」
(つまり、そのような魔法が効果をもっているあいだでも、一定のランクまでの属性妖精魔法は行使できるようになります)
上記のランクの制約は、契約パターン(⇒『MA』128頁)にかかわらず一定です。
また、《ダブルキャスト》(⇒『Ⅱ』234頁・『BM』29頁)の効果における使用可能ランクの算出とは無関係です。《ダブルキャスト》による追加の魔法行使においては、この秘伝と《ダブルキャスト》の制約をそれぞれ別個に導出し、より制約の厳しい一方の範疇で魔法を行使できます。
(この秘伝は、妖精を召喚・使役する魔法に適用しなければならないことに注意してください。この秘伝を適用せずにそのような魔法を行使してしまったなら、後から適用することはできません)
この秘伝を宣言した場合、「リスク」として、適用した魔法が効果をもっているあいだ、回避力判定をおこなえなくなります。この「リスク」は例外的に、魔法が効果をもっているかぎりは、10秒(1ラウンド)を超えて持続します。
この秘伝は、フロウライトの種族特徴[魂の輝き]を点しているあいだのみ宣言・適用できます。適用した魔法の効果が失われるまでは、[魂の輝き]を消すことができません。