【葬竜との契約】
- 入門条件
- フェアリーテイマー技能7レベル&500名誉点
妖精には、一部、個体数のごく限られた――ともすれば一体しかいない――ものが存在します。そうした妖精は、特定の場所でしか目撃されなかったり、歴史上数えるほどしか確認されていなかったりします。
そのひとつに、「ヴォーロス」という妖精がいます。ヴォーロスは、“葬竜”あるいは“死竜”などと呼ばれ、ほとんど伝説にしか登場しない妖精です。ヴォーロスの外見は、紫色の焔をまとった、骨でできた竜のような姿をしています。
伝説においてヴォーロスは、「“死”の気配とともに現れ、その場にいる者に死をもたらす」などと語られます。ヴォーロスについて確たることは何もわかっていませんが、この言い伝えは、一面の事実をあらわしてはいます。かの竜は、まるで生死を自在にするかのごとく、圧倒的な力を有するのです。
妖精使いがヴォーロスを使役したという前例は、真偽不明の伝説の中にしか存在しません。
しかし、この流派データの入門者は、現実にその力を――おそらくはヴォーロス本来の力に比すれば、ごく限定的にですが――振るうことができます。
流派装備
この流派データには、流派装備が存在しません。
秘伝
《葬竜召喚》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- フェアリーテイマー技能7レベル
- 限定条件
- 炎&
闇属性契約
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 専用の妖精「ヴォーロス」を召喚できる
- 効果
この秘伝は、一般的な秘伝とは異なり、技能のレベルが「前提」となっています。
【サモンフェアリーⅢ~Ⅶ】または【フェアリーキング】の行使について宣言・適用する秘伝です。
適用された魔法は、専用の妖精「ヴォーロス」を召喚します。「ヴォーロス」は炎&闇属性の古代種妖精であるため、炎と闇の両方の属性を契約していなければ、この秘伝は効果をもちません。
《幽闇の一撃》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《魔力撃》変化型
- 前提
- 《葬竜召喚》
- 限定条件
- 闇属性契約
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 「フェアリーテイマー技能レベル」点のHPとMPを消費、同点のダメージ増加。複数対象に有効
- 効果
闇の魔力を武器にまとわせて攻撃します。
この秘伝は、習得者が妖精魔法において闇属性を契約していなければ、宣言できません。また、宣言において「フェアリーテイマー技能レベル」点のHPとMPを消費しなければなりません。このMP消費には、《マナセーブ》など、消費量を軽減する効果は適用されません。
適用された近接攻撃は、ダメージが「+習得者のフェアリーテイマー技能レベル」点されます。
基礎特技とは異なり、《薙ぎ払い》等と併用して複数の対象をとって近接攻撃をおこなう場合には、そのすべての対象へのダメージに効果があります。
この秘伝は、基礎特技と異なり「リスク」をもちません。
《冥闇の竜爪》
- 必要名誉点
- 100
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《幽闇の一閃》
- 限定条件
- ヴォーロス召喚中
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 「ヴォーロスのレベル」点のHPとMPを消費、同点のダメージ増加。複数対象に有効
- 効果
ヴォーロスの力の一部を借りて、強力な攻撃を放ちます。
この秘伝は、妖精「ヴォーロス」を召喚・使役しているあいだでなければ、宣言できません。また、宣言において「召喚しているヴォーロスのレベル」点のHPとMPを消費しなければなりません。このMP消費には、《マナセーブ》など、消費量を軽減する効果は適用されません。
適用された近接攻撃は、ダメージが「+召喚しているヴォーロスのレベル」点されます。
《薙ぎ払い》等と併用して複数の対象をとって近接攻撃をおこなう場合には、そのすべての対象へのダメージに効果があります。
《薄闇の盾》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《葬竜召喚》
- 限定条件
- 闇属性契約
- 使用
- —
- 適用
- —
- リスク
- —
- 概要
- HPへのダメージの一部をMPに割り振れる
- 効果
闇の防壁をとっさに形成し、被害を軽減します。
習得者がHPに物理ダメージ・魔法ダメージ・確定ダメージをこうむる場合、適用ダメージのうち最大で「フェアリーテイマー技能レベル」点までの任意の値を、MPに割り振れます。ただし、MPが0を下回るようには割り振れません。真語魔法【ショック】のように、HPとMPに同時に適用されるダメージにおいては、本来のMPへの適用分と合わせて、MPが0を下回らないように割り振らなければなりません。
(これはダメージの割り振りであり、軽減ではありません。またMPの“消費”ではなく、〈魔晶石〉や《マナセーブ》などは作用させられません)
この秘伝は、習得者が妖精魔法において闇属性を契約していなければ、効果を失います。
《紫の先を往く者》
- 必要名誉点
- 200
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《ルーンマスター》
《葬竜召喚》
- 限定条件
- 《葬竜召喚》と同時
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 「葬竜点」を蓄積し、ヴォーロス召喚時のMP消費に充当できる
- 効果
“死”の気配を蓄積し、ヴォーロス召喚の呼び水とします。
習得者は、「葬竜点」という独自の数値を保有し、管理します。
葬竜点の初期化
「葬竜点」は、戦闘開始時および戦闘終了時に「0」となります。
葬竜点の増加
《幽闇の一閃》《冥闇の竜爪》
秘伝《幽闇の一閃》《冥闇の竜爪》を宣言するたび、それによるMPの減少量に等しいだけ、「葬竜点」が増加します。
この増加量は、実際に習得者自身のMPが減少した量によって決定されます。〈魔晶石〉やその類似のアイテムによって消費を代用したり、ファミリアのMPを消費したりした場合には、その分だけ増加量が少なくなります。
《薄闇の盾》
秘伝《薄闇の盾》の効果によってMPにダメージを割り振るたび、割り振った値に等しいだけ、「葬竜点」が増加します。
葬竜点の消費(この秘伝の宣言)
この秘伝は、《葬竜召喚》と同時に宣言しなければなりません。
適用された魔法(必然的に妖精を召喚する魔法となります)の行使においては、MPの消費の一部または全部を、「葬竜点」から支払えます。むろん、支払える上限は、その時点で蓄積されている「葬竜点」の値までです。
(これによって支払えるのは、MPのみです。魔法によって定められる〈魔晶石〉の消費には、「葬竜点」は充当できません)
秘伝魔法
- 15
- 【ソウルコンバージョン】
- 必要名誉点
- 500
- 消費
- MP30
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 1日
- 抵抗
- 任意
- 属性
- 呪い
- 概要
- HP0以下となったとき、MPをHPに変換する
- 効果
輪廻に抗う呪いを魂に刻み込み、臨死の危険を免れさせます。
効果時間中、対象のHPが0以下となったとき、MPが1点以上であったなら、対象は「MPをHPに変換する」ことを選べます。
「MPをHPに変換する」ことを選んだならば、HPが「MPの現在値」だけただちに回復し、MPが0となります。これによってHPが1以上となったならば、(直前にHPが0以下となっていたことによる)生死判定は発生しません。変換してなおHPが0以下であったなら、回復後のHPにもとづいて生死判定をおこないます。
「MPをHPに変換する」ことを選んだ時点で、この魔法の効果は消滅します。
この魔法の行使には、《魔法拡大/**》を適用できません。
ひとりのキャラクターがこの魔法の効果を受けられるのは、1日に1回までです。2回目以降は、自動的に抵抗してしまいます。(これは、対象側に課される制約であり、仮に術者が異なっても回数は共有されます)
この魔法は、「属性妖精魔法(闇)」の15ランクです。習得自体はフェアリーテイマー技能12レベル以上でおこなえます(3属性契約ならば、12レベル時点で行使できます)。