全智全能の石板
- 知名度
- 30
- 形状
- まっさらな石板
- カテゴリ
- 冒険道具類
- 製作時期
- 魔法文明
- 概要
- あらゆる問いに答える/ほとんどの魔法を再現する
- 効果
-
この石板は、あらゆる問いに答える力と、ほとんどの魔法を再現する力をもっています。
[>>]全智なる回答者
「**知識判定」という名称の判定を、この石板に問いかけることで代用できます。
問いかけるには、石板を「用法:2H」として保持し、補助動作で、魔法文明語による発声を必要とします。
石板は、達成値が「使用者の知力ボーナスの2倍+15」に相当するものとして、問いの答えを魔法文明語の文字で示します(よって、答えを読み取るには、魔法文明語の読文が必要です)。達成値が目標値に至らない場合は、石板は答えを示しません。
示された答えは、効果の使用から1時間が経過すると消えます。
この効果は、1日に1回のみ使用できます。
「魔物知識判定」にこの効果をもちいた場合、達成値が知名度以上であるならば魔物のデータを知ることはできますが、達成値にかかわらず弱点は見破れません。
[▶]全能なる執行者
石板を「用法:2H」で保持し、具体的な魔法について念じることで、その魔法の効果をあらわします。念じるのは主動作で、魔法文明語の会話がおこなえる必要があります。
これによって再現できる魔法は、真語魔法・操霊魔法・深智魔法・神聖魔法・妖精魔法・森羅魔法・召異魔法のうち、15レベル(ランク)以下のものにかぎられます(つまり魔動機術・奈落魔法は対象外です)。また、それぞれの技能において自然に行使可能となるものにかぎられ、小魔法や秘伝魔法、特定のキャラクターのみが行使できる魔法、現代に伝わっていない魔法などは、再現できません。行使に1回の主動作よりも多くの時間がかかる魔法も、再現できません。その魔法が補助動作で行使可能なものであっても、この効果による再現は、常に主動作となります。
使用する手番での移動は制限移動でなければなりませんが、系統ごとの行使条件(〈発動体〉や発声など)は無視できます。ただし、このアイテムが「用法:2H」であることから、手を具体的に使用する必要のある魔法(例:【カース・ドール】)は、なんらかの特殊な手段(例:〈操りの腕輪〉)を併用しなければ、再現できません。
さらに魔法系統ごと、次のとおり細則をもちます。
- 真語魔法
- 特段の細則はありません。
- 操霊魔法
- 〃
- 深智魔法
- 〃
- 神聖魔法
- 信仰に影響される魔法は対象外です。具体的には、名称に「†」または「‡」のある魔法、特殊神聖魔法、効果が信仰を参照するもの(例:【フェイス・インジケイト】や【ゴッド・フィスト】)が対象外です。
- 妖精魔法
- 基本妖精魔法(妖精を召喚する効果のものを除く)、各属性の属性妖精魔法、特殊妖精魔法が対象です。契約属性は考慮しません。基本妖精魔法のうち、妖精を召喚する効果のものは対象外です。
- 森羅魔法
- シンボリックロアは対象外です。
- 召異魔法
- 魔神の召喚を前提とするもの(例:【イビルコントラクト】)と、効果が“異界の門”を参照するもの(例:【リープトゥゲート】)は対象外です。
この効果を使用するには、その魔法の消費MPを、使用者が支払う必要があります。《MP軽減/**》や《マナセーブ》などは無効ですが、〈魔晶石〉は使用できます。
使用に際し、使用者が習得している宣言特技を宣言・適用することもできます。ただし、秘伝、《マルチアクション》、《ダブルキャスト》は宣言も適用もできません。《魔法拡大/**》を適用するなら、消費MPは倍化されます。
魔法の対象は、使用者が決定します。「形状:射撃」かつ「対象:1体」の魔法であるなら、《ターゲッティング》がなければ誤射の可能性があります。使用者が《鷹の目》を習得しているなら、それを前提に対象を決定できます。
再現される魔法の魔力は、「使用者のセージ技能のレベル+知力ボーナス」となります。このとき、セージ技能を習得していないならば、ただの「知力ボーナス」となります。行使判定では、サイコロを振らず、出目が「4・4」であったものとして達成値を求めます。これにおいて、出目に干渉する効果は、すべて無効です。
由来・逸話
ハールーンの魔法王が製作したと見られる、魔法の石板です。それなりの重さはあるものの、人間が両手で持てるほどの大きさです。
あらゆる問いに答える力と、ほとんどの魔法を再現する力をもっています。
ただし、この石板が正しく答えを示すためには、問いを適切に立てる必要があります。使用者に相応の知性がなければ、複雑な問題の答えは導けません。
この品は、魔法王がみずからの研究を補助するために製作したと推測されます。かの王がいかなる問いを立て、石板がいかなる答えを示したのか――はたまた示さなかったのか――は、今となっては神すらも知らぬことでしょう。