果敢なるもの
- 知名度
- 26
- 形状
- 柄尻に竜をあしらった大刀
- カテゴリ
- 〈ソード〉
- 製作時期
- 魔法文明
- 概要
- ランク可変、ランクに応じてさまざまな能力を発揮する魔剣
- 効果
-
この魔剣の装備者は、直接にダメージを与える行動の判定に+1のボーナス修正を得ます。
該当する行動の代表的なものは、武器攻撃や、ダメージを発生させる魔法です。他にも、練技【ファイアブレス】や、魔物データのキャラクターであればその特殊能力(「**のブレス」など)も該当します。
ただし、その効果を受けた行動をおこなったキャラクターは、次の手番が終了するまでのあいだ、HPを回復する効果を受けたときの回復量が半分(端数は切り上げ)となります。これは魔法、練技、種族特徴、アイテムの効果など、あらゆる回復に対して適用されます。
また、この武器の「ランク」は特殊であり、「装備者が装備しうる最大のランク」となります。(たとえば、装備者が《武器習熟/**》のたぐいをいっさい習得していないのならばBランク、《武器習熟S/ソード》があるならSランク、といった具合です)
ランクに応じて武器としてのデータは変化し、また、追加の特殊効果(下記)が解放されます。
この魔剣はもともとイグニス鉱製であり、したがって〈イグニダイト加工〉を施せません。
Aランク追加効果
装備者が「リスク」のある宣言特技の効果を受けて近接攻撃をおこなうとき、その攻撃にかぎり、この武器の「追加ダメージ」を+3点します。
ただし、その攻撃の終了時に、「5点」の確定ダメージを受けます。
《変幻自在》や《バトルマスター》の適用下において、該当する宣言特技の効果を複数受けて近接攻撃をおこなうなら、その宣言特技の数だけこの効果は累積します(その数だけ確定ダメージも受けます)。
Sランク追加効果
上記「Aランク追加効果」に加え、以下の効果が解放されます。
装備者が、敵対的なキャラクターから一度に「HPの最大値の2割(端数は切り上げ)」以上の適用ダメージを受けるたび、この武器に「果敢ポイント」が1点蓄積されます。「果敢ポイント」は戦闘開始時に0点から開始し、戦闘終了時に0点に戻ります。蓄積できる上限は、「装備者のレベル÷2(端数は切り上げ)」点までです。
装備者はダメージを発生させるとき、果敢ポイントを1点消費するごとに威力を+10できます(威力の上限は「100」です)。威力表をもちいずにダメージを発生させる行動の場合は、代わりに果敢ポイント1点を消費するごとに算出ダメージを+2点できます。「果敢ポイント」を消費するたび、続く10秒(1ラウンド)のあいだ、装備者の防護点は消費したポイント数と等しい値だけ減少します(防護点の下限値は0です)。これは累積します。
SSランク追加効果
上記「Sランク追加効果」に加え、以下の効果が解放されます。
装備者は、この武器を装備しているかぎりにおいて、戦闘特技《不屈》を習得しているものとみなされます。もしみずからの能力によって《不屈》を習得しているキャラクターであるなら、代わりに、生死判定に+「装備者のレベル×2」のボーナス修正を得ます。
装備者のHPが0以下であるあいだ、この武器のクリティカル値は-1されます。この効果でクリティカル値が8未満となることはありません。
ランクごとの武器データ
用法 必筋 命中 威力 C値 追加D 射程 備考 2H 20 1 35 10 1
Bランク時2H 20 1 40 10 2
Aランク時2H 20 1 45 10 3
Sランク時2H 20 1 70 10 4
SSランク時
由来・逸話
きわめて強力な力をもつ、第六世代の魔剣です。
その性能のすべてが“個人の武勇を補強する”ことにのみ特化しており、その点においてはアーティファクト級の水準にあります。
魔法文明時代において、とある魔力に恵まれなかった者のために、この魔剣は製作されたと目されています。
この剣を手にしたその者は、力ある魔法王とも互角に渡り合ったそうです。
これほどの魔剣をもたらしたにもかかわらず、製作者についての具体的な言い伝えは残っていません。そのことから、いずれかの神が作ったのではないかと考える賢者もいます。
派生・下位複製
〈ガイスター〉(⇒『ET』114頁)は、この魔剣の下位複製品と考えられています。
迷宮の特徴
この魔剣が生み出す迷宮は、挑戦者のシンプルな武力をこそ求め、試します。
現れる魔物の分類に統一性はありませんが、武技に長ける魔物がよく見られます。
また、挑戦者同士を競わせることもあるようです。