容姿・経歴・その他メモ

　セミロングの黒髪と朗らかな笑顔が特徴的な高等部の3年生。

明るい性格で人付き合いもよく、いつも誰かと一緒にいることが多い。

広い交友関係故か先生や友達から頼まれごとをされることが多く、1人でいるときは授業で使うプリント運びや部活動などの書類整理や片付けに奔走している。

　オーヴァードとは関りもない一般の両親から生まれたが、赤子の時から自身と周囲に漂うレネゲイドの力を感じ取ることが出来た。

成長するに従い、漂うレネゲイドの力をパズルの感覚で整えたり組み合わせる遊びにはまり、力の制御を意図せず身に着けていった。

惜しむらくは教え導く人がいなかったために物質や事象として発露する術を得られなかったことか。

　そうして力の操作制度を向上させること以外は平凡な生活を中学生半ばまで続けていたが、偶然遭遇したUGNエージェントが彼女の周囲の整った・・・否、違和を感じるほど綺麗に循環したレネゲイドの力を確認したことで初めて御守 莉嘉はオーヴァードとして認識された。――かくして、平凡な学生であった彼女の、メビウス学園にてレネゲイドの力について学ぶ非凡な生活が始まったのだ。

　メビウス学園に入学した当初は、力に対する理解も無ければ力を表出させることも出来ずにいたことで人知れず劣等感を抱えており、いつしか放課後になると校舎裏の木陰で涙を流すのが日課になっていた。その日もいつもの様に校舎裏の木陰で蹲っていたが、ふと通りがかった男子生徒・・・のちの八敷風紀委員長に声をかけられた。御守を案ずる雰囲気と優し気な表情を浮かべる八敷に、自身の境遇や、周囲の成長に追い付けない劣等感を打ち明けてしまったが、彼の「君にも出来ることはあるはずだ。経験を積んで、君だけの力を見つけていこう」という言葉に、困難へ挑戦する勇気を得た。

　以降、彼女は学園の生徒や先生に率先して関わるようにし、助けになればと授業の手伝いや部活動のサポート等に精を出すようになった。特にレネゲイドの力の精密操作に関しては周囲に簡単な教導を執れる程になり、度々相手の手(男女問わず)を取って相手のレネゲイドの力を操作する補助をしたり自身の力を流して知覚を促すことも。

そうしているうちに現在の人間関係が構築された。

　戦闘スタイルはレネゲイドの統制を応用した全体攻撃と攻撃の無力化。領域内における空間と対象とのレネゲイド操作難度の差を利用し、空間部のレネゲイドを停止させて対象に衝突させる。また、レネゲイドを用いた攻撃に干渉して指向性を持たない力に分解したり、ありえない力の向きを作り出して攻撃を逸らして無効化する。

　攻撃の無力化を身に着けた後、八敷生徒会長との縁で不良相手の治安維持に何度か同行することになり、御守が同行するようになってから生徒会や風紀委員のレネゲイドの使用による侵蝕が比較的緩やかであることが発覚した。校長からUGNへの報告により、レネゲイドに干渉する際に発生する、淡く揺らめく山吹色の光と合わせて【山吹の調和(コンコルディア)】というコードネームが御守 莉嘉に与えられた。

しかし、友人や共闘した人からは「日常に帰してくれるお守りのようなもの」ということで《御守(おまもり)ちゃん》や《御守(みまもり)さん》と呼ばれることの方が多い。

履歴

トピック

1.御守 莉嘉に助けてほしいことがあれば、「御守さん!」と声高に呼んでみましょう。どこからともなく「どうかしましたかー！」と彼女の声が聞こえてきます。【《地獄耳》と《彼方からの声》】

2.御守 莉嘉の後ろで掃除機と箒が列をなしていることがありますが、いつものことなので気にしてはいけません。この後、どこかの部室の掃除に赴くためです。【《機械の声》と《テレキネシス》】

3.御守 莉嘉に嘘をついてはいけません。彼女はレネゲイドの力の揺らぎを感じ取り、嘘を見抜きます。ただし、悪意を伴わない理由のある嘘については寛容です。【《真偽感知》】

4.曲がり角を曲がった御守 莉嘉に声をかけようと追いかけても、神隠しにあったかのように消えることがあります。事件に巻き込まれたのではなく、別の場所にいるだけです。【《猫の道》】