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予言:ヘカート
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予言:エクリプス
- ヘカート
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- MASTER
舞台設定
- 神秘すべてが科学と代わり、電子が駆ける新時代。 時の流れは文化を変えて、ひとの姿もまた変えた。
そんな機甲の世界であれど、ケダモノたちは跳梁す。
ときに戦い、ときに暴れて、あるいはときに交わって。
Fullmetal Genesis――架空の近未来 イントロ
キーワード
“電光の街”
シナリオの舞台となる街。
近未来的なテクノロジーと価値観が浸透している。ルヴェナ
“電光の街”に棲む少女。
みずからの目的にケダモノを利用しようとしている。
ケダモノ設定
- “電光の街”に棲むケダモノ。
体験版ルール下においては、アラクネとヤミオオカミを想定。
- 湊
- 数年前までの私がやりそう
- うさりんご
- 今は?
- MASTER
アラクネ
人間社会の通信網は、“蜘蛛の巣”と暗喩で呼ばれている。
これはあなたの影響か、あるいはただの偶然か。
たしかなのは、あなたがこの街の“ウェブ”に通じたモノであることだ。
- 湊
- あれは拙僧が気の強い女子であった頃
- MASTER
ヤミオオカミ
社会は人工の照明を得て、夜を克服した。
しかし、光のあるところにはまた影もついてまわる。
あなたは、そんな影多き街に棲むモノだ。
- うさりんご
- ウェーブッブッブ
- MASTER
「群れ」のあつかい
「群れ」というと同じ共同体に属するイメージをいだくものですが、このシナリオでは、「ケダモノ同士の関係性」や「ケダモノ同士の過去のエピソード」と解釈してください。
重要なのは、「ケダモノ同士が知り合いである」ことだけです。――“電光の街”では、物理的な距離など問題にならないのですから。
- 湊
- カーゲカゲカゲ
- MASTER
イントロ予言
- 各ケダモノは以下の予言からひとつを獲得してください。
- 〈予言:あなたはルヴェナの望みを叶えました〉
- 〈予言:あなたはルヴェナの身を守りました〉
- うさりんご
- どっちがいい?予言
- 湊
- りんご優先で選んでよいよ
- うさりんご
- りんごは望みを叶えたい 叶えた後どうするかは自由だし
- 湊
- では身を守ろう
- ヘカート
- ではワタシが上の予言を預かろう。
- エクリプス
- 〈予言:あなたはルヴェナの身を守りました〉 頂こう。
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予言:エクリプス- 〈予言:あなたはルヴェナの身を守りました〉
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予言:ヘカート- 〈予言:あなたはルヴェナの望みを叶えました〉
- ヘカート
- そんな我々はビジネスの群れ。共闘はするが情はない。
- MASTER
ステージ
場面1:雨に濡れた少女
- “電光の街”には雨が降らない、といわれる。
- それは限定的には真実で、しかし同時に事実のすべてを語ってはいない。
- 天候制御ドームに覆われているのは、あくまで街の中心部、主街区にかぎられるのだから。
- ひとたび外縁部に目を向ければ、厳然と荒涼がひろがっている。
- 環境汚染がうみだす高濃度酸性雨が、着々と建物を、道路を、そしてひとびとの心を蝕んでいた。
- この堕ちぶれた区画は、公的には存在しない。
- そこに棲む者たちもまた、“いないもの”とされていた。
- 堕ちぶれた区画から主街区に、ひとりの少女が侵入する。
- 本来なら両者はゲートで隔てられているが……、たいていの規則がそうであるように、ここにもまた抜け道があった。
- 開発計画の偶発的変更にともない廃棄された地下道――それは地図にあらざる出入り口としての機能を果たす。
- 雨に濡れた少女は、人目を忍びながら街中を移動する。目的地は――
- かくして少女ルヴェナは、ケダモノの一方の住処(またはその近く)をおとずれます。目的は、いうまでもなく、ケダモノとの接触。
- すくなくとも一方のプレイヤーは、「偶然にも彼女が気になった」「前から目をつけていた」「気づいたら話しかけられていた」など、“どのような理由・経緯があればケダモノが彼女と接点をもてるか”を考えてみてください。(結果として接触するのであれば、経緯はケダモノらしいものでかまいません)
もう一方のケダモノも、「面白そうだから眺めていた」「偶然見かけた」などの理由で、この場面を目撃し、あるいは干渉する理由を考えてみてください。
- ViVi🦈
- ここがあのケダモノのハウスね……!
- エクリプス
- 住処が堕ちぶれた区画の中でもいっとう高くそびえる塔だからな。
目立つし最初に来たんじゃないか?
- ヘカート
- そしてワタシは同類の近くには人形を潜ませていてね?
- エクリプス
- こんな場所に居を構えるシスターならさぞ浮世離れして見えるだろうね。
初対面でケダモノと勘繰るのも、まぁ無理からぬことだろう
- ルヴェナ
- ……じゃあ、主街区を通り抜けて、堕ちぶれた区画の反対側へ。そこにある塔にやってきた。
- 聞けば、ここの主は、街の外にいるにもかかわらず、すこしもくたびれた様子がない――おそらく尋常のモノではない。
- あるいは薬で正気を喪っているだけかもしれないけど……人外をアテにやってきたなんて、どっちかといえばわたしのほうがそう思われる。笑い話にもならない。
- 塔に這入る。……戸締まりのたぐいはあるのか?
- エクリプス
- 何の抵抗もなく押し開けられた扉の向こうでは、蝋燭――原始的な燃料を用いた照明──の灯りに照らされて一つの人影があった。
- 背を向けていたそれは、軋む扉の音にフードを僅かに揺らせてから振り向く。
- 「……おや、天蓋の向こうからお客さんとは珍しい」

- ルヴェナ
- 「……」その佇まいを見て、やはり、と確信する。この雰囲気、およそまともな人間ではないだろう。
- エクリプス
- 「なんだか失礼なことを考えている気がするなぁ」
- ルヴェナ
- 「単刀直入に言う。オマエの力を借りたい」
- エクリプス
- 「カピトーリノにだって牧師の一人や二人は居るだろう?あぁ、仮想祭事とかNGなタイプ?」
- ルヴェナ
- 「中ならたしかに、オマエのような色物もいるかもしれないけど――外に、そんな余裕のあるやつはいないよ」
- エクリプス
- 「ふーん。なるほど、よくヒトを視ている子だ」
- 「とりあえず、敬虔な神の使徒としては助けを求められれば手を差し伸べるのも吝かじゃないんだが──」
- 机の上に乱雑に積み上げられた先史文明遺物を脇へ押しやり、奥からタオルを取り出して少女に放る。
- 「雨ってそのままにしとくと身体が冷えるんだぜ。続きは温かい珈琲でも飲みながらでどう?」
- ルヴェナ
- そんな気分ではないけど……機嫌を損ねるのもよくないだろう、「もらおうか」
- ヘカート
- 「なんだ、珈琲より化合飲料が好みなのかな?」 キッチンスペースに入り込んでいる、もうひとり──正確には“人形”だが、人間には区別もつくまい。
- エクリプス
- マグを3つ並べた所で、不機嫌そうにそちらを向く。
- ルヴェナ
- 「……なんでもいい」どうせ、こんな場所でまともなモノが出るとも思えない。ひとりじゃなかったのか。
- エクリプス
- 「おい、いつの間に入った。私の客だぞ、出てけ出てけ不法侵入者」
- ヘカート
- 「まあまあそう言わずに、親愛なる蝕のキミ。どういう依頼であってもワタシの情報網は必要になるだろう?」
- エクリプス
- 「それで絡め取られたらたまったもんじゃない。話に一枚噛みたいなら、茶の用意と引き換えだな」
乱雑にマグ三つをキッチンに向けて放り投げ、少女の方に向き直る。 - 「話に入る前に腰を折って悪いね。まぁ座りなよ、悩める子羊」
- ヘカート
- 「っと」バラバラに放られたそれを絡め取る。中身は……ふむ。天然物のダージリンにでもしておくか。
- 「砂糖とミルクは好みでどうぞ。一杯目はそのまま、二杯目はミルクを入れるのがお勧めだ。お代わりは三杯まで」
- ルヴェナ
- 「……お茶を飲みにきたわけでは、ないんだけど」
- 言いながらも、供されればマグの中身を啜る――
- 「やっぱり、ふつうの人間じゃないよな。オマエたち」雑味のない飲み物が、ここで手に入るはずがない。
- ヘカート
- 「そういうキミは」にんまりと、獲物を見つけた肉食獣の笑み。「ふつうじゃないモノに何の用事なのかな?」
- エクリプス
- 「とんでもない、ただのシスターだとも。さてさて、茶を飲みに来たのでなければどんな用かな?」
「わざわざ天蓋を潜り抜けて、はるばる正反対の北区に立つ見捨てられた塔までお越しになる……そんな理由には、ちょっと思い至らないのだがね?」
- ルヴェナ
- 「……まぁ、そういう力を目当てにきたんだから、狙いどおりではあるんだけど」
- と前置いて、
- 「この街を壊す。そのために、オマエたちの力を借りにきた」
- ヘカート
- 「───ほう。ほうほうほうほう!」 俄然前のめりになる。大言壮語上等、主人公にはそれくらいの言葉を吐いてもらわなければ面白くない!
- 「これはこれは、なんともキミ向けの話じゃあないか? 親愛なる蝕のキミよ」
- エクリプス
- 「テンション高いなーこいつ……」人形のまくしたてる様子にいやそうな顔。
- 「随分と過激な願いだが、それでは些か抒情的にすぎるな。君の願いの終着点は?」
- 「何を以て”壊した”とする?天蓋?建物?はたまたそこに住まう人?いや、電脳でも止めればあの街は死んだと言っても過言ではないかな?」
- ルヴェナ
- 「この街はいびつだ。上辺は絢爛だけど、その光を浴びるのは一部の者だけ。……堕ちぶれた区画に対する主街区の比率は、下がりつづけている」
- 「その構図を壊したい」
- ヘカート
- 「うんうん、それでそれで?」
- ルヴェナ
- 「ふつうなら、そんなことはできない。持ってる連中は、持たないわたしたちの手が届かない場所にいるから」
- 「でも、ふつうじゃないモノの力を借りられれば……その忌まわしい前提を崩せる」
- 「だから――ああ、そうだな、要するに、」
- 「特権階級という概念が、成立しないようにする」
- エクリプス
- 「なるほど。高い位置から見下ろしてる連中の足元を突き崩したい、と」
- ヘカート
- 「天に指を掛けている連中を地に落としたい。──うんうん、やっぱりキミ向けの案件じゃあないか、親愛なる蝕のキミ」
- エクリプス
- 「なんだお前喧嘩なら買うぞ」絶対分かってて言ってやがるこいつ。後で本体シメる。
- ヘカート
- 知らん顔で紅茶を啜っている。やはり角砂糖は5個スタートが最適。
- エクリプス
- 「と、失敬。そうだね、しがないシスターに出来る事などたかが知れているが……救いを求める子羊の頼みは、断れないのが私でね」
- 「私は協力を惜しまないとも。勿論お代を戴くなんてことは……そこの覗き魔はどうだか知らんがね?」
- へカートの方を半目で見ながら。
- ヘカート
- 「失敬な。ワタシは愉快な物語を鑑賞したいだけだとも。そういう意味で、キミの持ってきた案件は鑑賞に値する」
- 「キミが完遂の前に諦めた場合に限り、キミの魂を奪う。───そういう条件で、どうかな?」
- ルヴェナ
- 魂、といわれてもピンとこないけど、「それでいい」――その条件を満たすことがないのなら、関係もない。
- ヘカート
- 「いいだろう。これで契約は成立だ。ひとを外れたケダモノ二匹、上手く使ってくれ」
- エクリプス
- 「まーた悪趣味な契約を……自由に食える奴は気楽なもんだ」眉を顰める。
- ルヴェナ
- 「ああ。その力、頼らせてもらう」
- 「差し当たって――」
- MASTER
- 主街区内を移動するための抜け道がほしい、とルヴェナは言います。
試練:抜け道を知っている/作る
権能:【狡猾】【叡智】
難度:1
波乱予言:- 〈あなたは人間たちから離れて、長いときが経っていました〉
- 〈あなたは建物を破壊しました〉
- 〈あなたはルヴェナに嘘を言いました〉
- ヘカート
- ふむ。ではとりあえず振るか。
- 2D6 → 11[5,6] = 11
- 【波乱】は望まないね。言われずとも知っている程度のことよ。
- エクリプス
- 蜘蛛公がいると道に困らんな。楽でいい。
- ヘカート
- 「ふむ。この区画から主街区への抜け道か。──とりあえず五十四か所あるな」
- エクリプス
- 「人の子が通り抜けられるヤツにしとけよ」
オマエの人形や疑似餌と違って人間は全身の関節を外して侵入とか出来ないぞ、と釘を刺しておく。
- ヘカート
- 「人間の使用に耐えうるか、何人通したいか、という条件が付加されるならもう少し減って四十一か所だな」
- ルヴェナ
- 「放言……というわけでもなさそうだ。オマエたちをアテにしたのは、間違いじゃなかった」
- ヘカート
- 「何、無償で提供している訳ではないからな。ひとまず主街区へ行くか?それとも準備してからがいいか?」
- ルヴェナ
- 「準備はできている。すぐに行こう」
- ヘカート
- 「了解した。この時間だと……“正規”でいいな」
- エクリプス
- 「案内は任す。私じゃ大袈裟すぎるからな」
- ヘカート
- MASTER
場面2:血の滴る街路
- 男が道を走る。その額には、汗の形で焦燥が浮かんでいた。
- 湊
- レアストリート(いつでもその辺に生焼けの血肉が転がっていることから)
- MASTER
- 無理からぬことだろう――命を狙われているのだから。
- 背後から銃声。振り向く余裕はない。いや、振り向いたところで避けられるものでもない。男にゆるされているのは、ただ外れるよう祈ることだけ。
- はたしてその念は通じたのか、あるいは裏切られたのか……弾丸の一発が脚をかすめ、衝撃と痛覚。男は横転した。
- うめき声をよそに、少女は距離を詰めていく。万にひとつも、次は外さぬようにと。
- 男は立ち上がろうとするが、痛みがそれを拒絶した。先の弾丸によるものだけではない。足首に異状があった……転んだときだろうか。
- 逃げることはできない。ならば――男は懐の拳銃を探る。撃ったこともない、気休め未満の護身用だが、この期に及んで他にすがる手段はなかった。
- ヘカートの案内で主街区内を移動し、第一の標的を狙っている場面です。
- 男――とある区の管理官に対し、ルヴェナは自ら手を降すことを望み、銃口をもってそれを成そうとしているところ。
- しかし……このままでは、あるいは男の足掻きが、なんらかの成果をあげてしまうやもしれません。
試練:ルヴェナを守る
権能:【暴虐】【慈愛】
難度:1
波乱予言:- 〈銃弾はルヴェナの腕に傷を残しました〉
- 〈あなたの疑似餌は弾丸を受け、傷ついてしまいました〉
- 〈あなたは男を殺してしまい、ルヴェナの不興を買いました〉
- ヘカート
- 「おや、これは危ないかもしれないね。どうする、親愛なる蝕のキミ」
- エクリプス
- 「あまり露骨に手を貸すと怒るだろうなぁ。とは言え万一もある」
- 2D6 → 7[2,5] = 7
- ンー心許ない!《狩人の悪智恵》を使って2個追加しとこう。
- ヘカート
- おや?ワタシの助けは不要かな?
- エクリプス
- 2D6 → 3[2,1] +7 = 10
- ヘカート
- 2d6(勝手に介入)
- 2D6 → 9[6,3] = 9
- エクリプス
- じゃあお前の人形一個貸せ。
- ヘカート
- よろしい、ならば子供型を走らせてこよう。
- エクリプス
- 予言《標的を間違えました》取得。
- !SYSTEM
- 共有メモ2を更新 by 湊
詳細
予言:エクリプス- 〈予言:あなたはルヴェナの身を守りました〉
- ヘカート
- 【波乱】獲得、予言は〈あなたの疑似餌は弾丸を受け、傷ついてしまいました〉。
シックスセンスを適用し、親愛なる蝕のキミの《狩人の悪智慧》使用回数を回復させた。
- !SYSTEM
- 共有メモ1を更新 by うさりんご
詳細
予言:ヘカート- 〈予言:あなたはルヴェナの望みを叶えました〉
・
- ヘカート
- 「───で、人形をどうするんだい?」
- エクリプス
- 「こうするとも」手を子供の人形の影に突きこみ、ルヴェナの影と同じ形に整える。
- 「影は主の動きに従うもの。しかし影が動くなら、主もまた同じ形でないとおかしいだろう?」
- 「そら出来た。行け身代わりの子羊」と言って、ルヴェナに等しい背格好を得た人形を送り出す。
- ヘカート
- 「成程、ヤミオオカミらしい解決方法だ」
- 人形は蜘蛛糸を離れた。仮初の命に従い、ルヴェナの下へと飛び込んでいく。 ───銃声。
- MASTER
- 混乱で狙いを誤ったのか、そもそも精確に撃つ技量がなかったせいか、射線上に割り込まれただけなのか、はたまた――因果の帳尻を合わせられたか。
- いずれにせよ、男は事実を理解できない。
- エクリプス
- 「斯くして少女は、反撃の凶弾に倒れたのでした、と」
「──おっと、"なんの関係もない"を付け忘れる所だった」
- MASTER
- あるいはかれの主観では、殺し屋に一矢報いてやったとすら過ったかもしれない。「は、はは、やったぞ……」乾いた声が漏れ、
- エクリプス
- いやぁ、最期に《標的を間違える》とは迷惑な共連れもあったものだ。
- MASTER
- 続く銃声が、それを遮った。後れて、額から血がこぼれる。
- ヘカート
- 「そこは『少女の反撃の意志は確かに悪徳の輩を打ち破りました。無辜の少女の命を犠牲に』とかのがワタシ好みかなあ」
- ルヴェナ
- ふ、と息を吐く。
- なにやらよくわからないモノがやってきた方を見やり、
- 人外ふたりの姿をみとめると、「……あれはやっぱり、オマエたちの仕業?」
- エクリプス
- 「さてさて。神の思し召しって言ったら信じる?」
- ヘカート
- 「ワタシは人形を用意しただけさ」 影を無理矢理に捏ねられたからだろう、捩じれた人形は端々から白絲と解けている。
- ルヴェナ
- 「どうだろう。その“神”サマってのは、案外オマエたちのことなんじゃないのか」
- ヘカート
- 「真逆」
- エクリプス
- 「聞いたか蜘蛛公。私らよっぽどおっかない物に見えてるらしいぜ」
- ヘカート
- 「愉快だね、親愛なる蝕のキミ。よっぽど今の人間は縋れるモノがないんだろう」
- エクリプス
- 「私が全能神なら、君が壊そうと思うような街をそのまま放っておかないだろうね」
- ルヴェナ
- 「……ふうん。今まで神サマがいると信じたことはないけど、ただの絵空事よりはここに実在するってほうが、いくらもマシかと思っただけ」
- エクリプス
- 呪縛さえなければいつでも街の人間が食えるのに、という意味である。
- ヘカート
- 「おっと、忘れないでくれよ? 魂を欲するのはいつだって神様じゃあなくて、悪魔というものだ」
- ルヴェナ
- 「それ、なにか違うんだ?」
- ヘカート
- 「試練を与えるか、見守るかさ」
- ルヴェナ
- どっちがどっちか知らないけど……「どっちも気に食わないな、それは」
- エクリプス
- 「君のやろうとしてることだって似たようなものだ。格差の破壊、すなわち平等」
- 「みな意味は知っていても、長く現実からは失われて久しい絵空事だ。それを実現しようというなら」
- ヘカート
- 「人の手ではなせない理不尽を為す者……ああ、そういう意味ではキミも神サマになるのかもしれないね、お嬢さん」
- ルヴェナ
- ……気持ち悪い。
- MASTER
- ViVi🦈
- メモ:次回は場面3から
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- うさりんご
- メモ:死体が発見されなきゃ霊能はただの人
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- 無題
- MASTER
場面3:喧騒の満つる事務所
- 計画は、おおむね順調に進んでいた――すでに多くの特権階級が血に沈んだ。
- 次に襲うのは、中堅政治家の事務所だ。
- 標的は政治家ひとりだが、護衛は数多くいるだろう。相次いだ暗殺を前に、のこりの連中が身を守ろうとするのは自然な帰結だった。
- 物々しい装備と殺気をまとうかれらは、みな一様に、ただのボディガードやSPではない。
- 湊
- 防御力が中盤クラスの政治家
- MASTER
- 非合法の武装を行使し、殺しを躊躇しない、おそるべき裏の私兵。
- 身体の各所をサイバネティクス置換したかれらは、真実、尋常の人間が太刀打ちできる水準を飛び越えていた。
- うさりんご
- それを生身で《突破》してこそのウェットよ
- MASTER
試練:護衛を排除する
権能:【暴虐】【狡猾】
難度:2
波乱予言:- 〈大爆発が起き、事務所は木端微塵になりました〉
- 〈能力をふるうあなたの姿が、映像として記録・拡散されてしまいました〉
- 〈混戦の末、もう一方のケダモノの能力に巻き込まれてしまいました〉
- 〈混戦の末、あなたの能力はルヴェナを巻き込んでしまいました〉
- ルヴェナ
- 「……本当に、保身にばかりは腐心する連中だ」
- ヘカート
- 「そうだな、醜いな」
- エクリプス
- 「もっとも、尋常ならざる者への備えとして見ればお粗末だがね」
- 「さて、どのように料理してみせようか?」
- ヘカート
- 「シェフの本日のおすすめは?」
- エクリプス
- 「客の恣コース」
- ヘカート
- 「では、そのように」
- 2D6 → 9[6,3] = 9
- 湊
- 恣【きまぐれ】
ややネウロのサブタイ感ある
- ヘカート
- 〈絡み付く罠〉。こちらでひとつ振り足そう。
- 1D6 → 1[1] +9 = 10
- エクリプス
- 2D6 → 10[5,5] = 10
- ヘカート
- 成功。特技予言は〈その罠は思いもしない獲物を誘い込みました〉を得ようかね。
- !SYSTEM
- 共有メモ1を更新 by うさりんご
詳細
予言:ヘカート- 〈予言:あなたはルヴェナの望みを叶えました〉
- その罠は思いもしない獲物を誘い込みました
- エクリプス
- 何のことはないね。成功。
- ヘカート
- ふむ、親愛なる蝕のキミ。波乱を望むかい? こちらは爆発を望む。
- エクリプス
- あー、勝手にしろ派手好きめ。こっちは適当に合わせてやる。
- ヘカート
- 毎度。というわけで波乱予言〈大爆発が起き、事務所は木端微塵になりました〉を獲得。
- !SYSTEM
- 共有メモ1を更新 by うさりんご
詳細
予言:ヘカート- 〈予言:あなたはルヴェナの望みを叶えました〉
- その罠は思いもしない獲物を誘い込みました
- 〈大爆発が起き、事務所は木端微塵になりました〉
- ヘカート
- 「というわけで主人公。これは何だと思う?」
- 見た目には丸い糸玉にしか見えない白い球体だ。
- ルヴェナ
- 「ボール……なんてものを、この場で持ち出しても意味がない。爆弾か何か?」
- ヘカート
- 「彼らの義肢に接続した操り糸さ。これをちょい、と動かすだけで…」 糸を一本引き抜く。護衛の一人が腕を振り上げる。 「こうなる」 振り下ろした腕が、別の護衛の頭を叩き潰した。
- ルヴェナ
- その球を最初に見たときには、玩具かなにかかと思ったけど……。人間をまるで玩具のように弄ぶその力は、なるほど正しく人外だ。
- ヘカート
- 「で、親愛なる蝕のキミ? ワタシはワタシ一人で遊んでもいいのだけれど、キミは暇じゃあないかい?」
- ルヴェナ
- 「さすがだ。これなら、あんなやつら居ないも同じじゃないか」
- エクリプス
- 「あーあーあー、騒がしくなって来た」たった今操られた護衛が慌てふためき、他の人員に取り囲まれる様子を眺めつつ。
- 「こちらはこちらで適当にやる。そうだな、演出としては……」話す姿がとぷんと影の中へ沈み込み、事務所の内部へと去っていく。
- 『侵入者だ!中にいるぞ!』と叫び声が中から響く。
- ヘカート
- 「おや、まあ。なんだかんだ言って親愛なる蝕のキミも楽しんでいるじゃあないか」 糸を引く。最初に操った護衛が囲む護衛達を殴り飛ばす。
- 「……ふむ、おや。主人公? ここの主はどう血祭りに上げたいか、リクエストがあったかな」
- ルヴェナ
- 「そこは要望するまでもない。自分でやるから」銃を握る手に力を込める。
- ヘカート
- 「わかった。なら気をつけるといい。床下に〈思いもよらない獲物〉を見つけた」
- ルヴェナ
- ふつうにやったなら、あの護衛のひとりひとりが打開困難な障害だけど――これなら、ターゲットに集中できる。
- 湊
- 床下ランボー
- ルヴェナ
- 「わかった。ルートを変えよう」正面から入ろうとしていたのを止め、天井裏からに切り替える。
- ヘカート
- 操作人数を二人に増やす。味方だったはずの人間が腕にマウントした散弾銃を吐き散らす。
- エクリプス
- 『外の警備が寝返った!正面から攻め込んでくるぞ!』玄関近くで姿もないのに叫び声が聞こえる。
- ルヴェナ
- さらに大きくなった騒ぎに乗じて、事務所のなかへ。さっさと始末をつけないと、逃げ出さないともかぎらない。
- ヘカート
- お、じゃあ採用。外の警備の奴らが不確かな足取りで室内へ侵入、出入り口───脱出口を塞いでいく。
- MASTER
- 案の定、遁走を図ろうとしていた議員は――しかし直前に降りたシャッターに阻まれた。
- 本来であれば身を守るためだったそれに命運を断たれると、背後に迫る死を感じ取る。
- ヘカート
- 「さ、主人公。ここが表舞台だ、存分に輝き給え」
- 湊
- 床の下には獲物が埋まっている
- MASTER
- その意向に沿ったものかはわからないが――
- ルヴェナ
- ――数分ののち、盛大に返り血を浴びた状態で姿をあらわす。
- MASTER
- 防弾でもされていたためか、銃では決着がつかなかったようだ。手にはナイフが握られていた。
- ルヴェナ
- 「やってきた」
- ヘカート
- 「素晴らしい」 ぱん、ぱん、ゆっくり手を叩いて彼女を迎え入れる。護衛達は、すでに全員再起不能だ。
- ルヴェナ
- 「それはこっちが言うべきだ。おかげで逃がさずに済んだから」
- ヘカート
- 「では、手早く逃げ給え。このビルはもう間もなく崩落する」
- ルヴェナ
- 「……は?」
- ヘカート
- 「子供の腹に隠せるサイズの核爆弾。ここの主の死亡と共にタイマーが動き出す仕組みだったらしいな」 思いもよらない獲物だと、白々しく笑ってみせる。
- 「ヒトは、汚染物質で容易く死ぬのだろう?」
- ルヴェナ
- 「……それはそう」そういう問題か?
- ヘカート
- 「あと3分」
- ルヴェナ
- 「まあいい、オマエがそんな嘘をつく理由もないだろうし」
- エクリプス
- 『先生が襲われてる!最上階へ急げ!』中からまだ楽しそうに攪乱を続ける声がする。
- ルヴェナ
- 「忠告にしたがっておく」非常用通路から脱出を図る。まさかここまで正しく“非常”のために使われるとは、造ったやつらも思わなかったろうな。
- ヘカート
- 「親愛なる蝕のキミは……まあ、核程度で死ぬこともあるまい」 合流地点は分かっているはずだ。物理的に吹っ飛べば頭も冷えるだろうし。
- そうして、三分後。 あらゆるものが爆発に巻き込まれた。
- エクリプス
- 『誰かいないのかー?誰か……あれ、もう全員死んだ?おー───』3分。
- !SYSTEM
- 共有メモ1を更新 by うさりんご
詳細
予言:ヘカート- 〈予言:あなたはルヴェナの望みを叶えました〉
☑その罠は思いもしない獲物を誘い込みました
☑〈大爆発が起き、事務所は木端微塵になりました〉
- MASTER
場面4:夜を裂く残響
- MASTER
- 凝固した血の上にそびえるこの電光の街を、いまや死が揺るがしていた。
- 街の歴史を俯瞰すれば、今般の死者は、決して多い部類ではない。区画単位で処分された前例が、いくつもあるくらいだ。
- だが、今回の事変には、常ならざる点がある。
- ――“被害者が、特権階級である”こと。
- ならば、ゲートの内側の市民たちにとって、けっして他人事では済まされない。
- 湊
- そして路地裏を放射能を撒き散らす狼がうろつく
- MASTER
- かくして、わずか千にも届かぬ数の弾丸が、たしかに街を揺るがしているのだった。
- ルヴェナ
- 「大詰めだ。いま、この街は揺れている」アスファルトの上、摩天楼を見上げてつぶやく。
- 「あと、一撃。それでいびつな積み木を崩せるはず」
- エクリプス
- 「そうだね。さっきの倒壊でも大分揺れたしね」不機嫌そうに衣服の埃を払う動作をしながら。
- ヘカート
- 「では主人公殿。その一撃はどちらにお届を?」
- ルヴェナ
- 比喩表現ではないけど……まあいいか。
- 「決まってる――」
- MASTER
- 最後の標的は、市長。字句どおり、この街の王に等しき者である。
- 街でも最上級の全高を誇る、摩天楼。それは市の庁舎であり、そここそが首長の牙城だ。
- 湊
- ドミノ市長
- MASTER
- いかなる政敵の侵入も許したことがない、と云われる。……事実、公的な記録にのこるかぎりの期間において、政権が転覆したことはない。
- さりとて――今宵の外敵もまた、人智を超えた、ほかならぬケダモノたちであった。
試練1/2:庁舎に侵入する
権能:【狡猾】【叡智】
難度:2
波乱予言:- 〈無数の弾丸があなたを貫きました〉
- 〈無尽蔵とも思える警備の数に、あなたは辟易しました〉
- 〈あなたは手足のひとつを失いました〉
- 〈毒ガスによって、ルヴェナの命はのこり数刻のものとなりました〉
- ヘカート
- 「と、言われても」 瀟洒なドレスを纏った疑似餌が可愛らしく首を傾げる。
- 「ワタシはここへの出入りが許されているから正面から堂々と入れるのだけれど───」
- エクリプス
- 「蜘蛛公だけ入れた所でメインキャストが入れなければどうしようもなかろう」
- ヘカート
- 「では侵入経路は、と」
- 2D6 → 6[1,5] = 6
- エクリプス
- 「ふぅむ。かつて破られた事がないと言うのなら、前例に相乗りする手は使えないとして」
手指で作った丸で、天蓋を覗きながら独り言ちる。 - 2D6 → 6[5,1] = 6
- ヘカート
- 〈糸の芸術〉。ふたつ振り足しと行こう。
- 2D6 → 5[1,4] +6 = 11
- エクリプス
- 《ぺろり》。ふたつ追加でふる。
- 2D6 → 5[3,2] +6 = 11
- ヘカート
- 糸を編む。それは本来、何かを作り上げるための技術。 ふわりと虚空に広がった、それは精緻に編み上げられたワンピースドレスだ。
- 「はい、これは主人公殿へ」
- ルヴェナ
- 「……ドレスコード、とかいうやつ?」
- ヘカート
- 「綺麗な服を着ているということは、それだけで余裕がある階級であることを示す。迷彩と言って間違いないだろう」
- エクリプス
- 「おい、私の分は?」
- ヘカート
- 「欲しいのか?」
- エクリプス
- 「言ってみただけだ。その辺で適当なのを見繕ってくる」と言って、ふらりと路地裏に影が沈む。
- ヘカート
- 「おや残念」 親愛なる蝕のキミの趣味には合わない、とびきりふりふりのプリンセスドレスでも用意する準備はあったのだけど。
- !SYSTEM
- 共有メモ1を更新 by うさりんご
詳細
予言:ヘカート- 〈予言:あなたはルヴェナの望みを叶えました〉
☑その罠は思いもしない獲物を誘い込みました
☑〈大爆発が起き、事務所は木端微塵になりました〉- 美しいだけで、むなしいものでした
- うさりんご
- 特技予言は〈美しいだけで、むなしいものでした〉を獲得ー
- エクリプス
- 「はい、お待たせ」と声がすれば、重役のようなダブルスーツに身を包んだ姿があった。
- ヘカート
- 「ではいこうか」 あまりに堂々と、真正面から、虚栄の塔を崩しにケダモノが侵入ってくる。
- !SYSTEM
- 共有メモ2を更新 by 湊
詳細
予言:エクリプス- 〈予言:あなたはルヴェナの身を守りました〉
- 《それは身を滅ぼす毒でした》
- MASTER
- 本来ならば、風貌を取り繕ったところで、せいぜいが油断を誘う程度だったろう。
- 湊
- 生体認証とかが必要になると中から都度服の持ち主を取り出す
- MASTER
- しかしかれらはケダモノで、いわば擬態のエキスパートで、そしてその能力は理屈よりも結果を引き寄せる。
- かくして、三名の刺客は、誰に見咎められることもなく侵入を果たすのだった――
- 特権階級といえば地位の安泰を連想するが、それは一面にすぎない。
- 湊
- タイタスの昇華を他人に適用できるようになる
- MASTER
- 下からは覆せない階層構造であっても、同階層のなかでは何らの安全も保証しないのだ。
- むしろ権益を得られる立場だからこそ、奪い合いも加速する。
- にもかかわらず、不壊の支配構造が維持されている理由――
- その答え合わせが、市長室に待っていた。
- 内装と調度のすべてが、富そのものを象徴しているかのごとく。
- それらの主――すなわち市長は、狼狽ひとつ見せずに侵入者たちを出迎えた。

- 市長
- 「アポイントメントはなかったはずだ……が、重要な来客をそれで跳ね除けるほど狭量ではないつもりだ」
- 「ようこそ、この街の頂点へ。歓迎しよう」
- MASTER
- 男は人外たちを見据え、悠々と言葉を告げる。
- エクリプス
- 「この街の頂点か。確かに市長の君以外には、とても珍しい機会だろうね」
- ヘカート
- 「おや、予想より落ち着いているな。さすがは市長といったところか?」
- エクリプス
- 「なにせ今から更地になる予定だ。かつて在りし電光の街の栄光、貴重な史跡の記録になる事だろう」
- MASTER
- 人外たちは虚飾をまとった会話を交わす。
- 一見すれば、ただの強面の男だが――この場に、その擬態に惑わされる者はいなかった。
- 然り。
- 男もまた、ケダモノであり――名を、黄金欲竜と謂う。
- ルヴェナ
- 「……そうか、支配者も人間じゃなかったのか」
- それはそれで納得しうる。絶対的で不変の権勢なんて、まともには実現できないだろう。
- ファーヴニル
- 「……ふむ」銃をたずさえた暗殺者を前に、目線を鷹揚に動かす。
- そして興味を失った。
- その代わりに、人外ふたりへと問いかける。
- 「私は価値あるモノを好む。たとえば、君たちのような」
- 「今からでも遅いことはまったくない。私のものになれ。望むなら、代価も提供しよう。地位、財産、住居……思いのままだ」
- ヘカート
- 「ふむ。まったく愉快な話だな。望むものは全て手に入る、ときた」
- 「それでは“お話”にならないだろう? 市長よ」
- エクリプス
- 「そいつは全くお笑い草だ。疑似餌に人間の財を与えて人形遊びか?」
- 「違うだろう。金も、地位も、名誉も、我々はそんな物じゃあ満たされない」
- ファーヴニル
- 「そう馬鹿にしたものでもなかろう。そういった趣向を愉しめないなら、君たちとて人間に与したりはするまい」
- エクリプス
- 「ただ与えられた物を貪るなら、獣以下の畜生よ」
- ヘカート
- 「与える方が愉しいというには全く同意するよ。だがワタシの好みは“勝ち取る”人間でな」
- エクリプス
- 「私は、そこの彼女の意志に応えて力を貸している。この身に価値を認めたと言うのなら、それは彼女の選択によるものだ」
- ファーヴニル
- 「そうか。まったく残念だ」
- 「が、まあ、仕方ない。根回しのない取引など、しばしば失敗するものゆえな」
- 「ではお引取り願うとしよう。今をもって、君たちは不法侵入者だ」
- 湊
- ドサ周りのない興行
- ヘカート
- 「はは、予定通りだとも」
- MASTER
試練2/2:ファーヴニルを制圧する
権能:【暴虐】
難度:2
波乱予言:- 〈あなたの身体の一部は黄金に変わってしまいました〉
- 〈あなたの身体を黄金の刃が切り裂きました〉
- 〈あなたは死の危険を感じました〉
- 〈あなたたちの戦いは、街に大きな被害をもたらしました〉
- エクリプス
- 「5分後には、革命の英雄だ」
- ヘカート
- 2D6 → 7[6,1] = 7
- エクリプス
- 2D6 → 12[6,6] = 12
- ヘカート
- 〈人形劇〉で2d振り足しだ。
- 2D6 → 7[1,6] +7 = 14
- エクリプス
- 《銀狼》で3個追加。
- 3D6 → 14[3,6,5] +12 = 26
- 20を超えて達成したので、【暴虐】を獲得しておく。
- ヘカート
- 「さて、ワタシは正面切っての殴り合いは苦手だ。前衛は任せるぞ、親愛なる蝕のキミ」
- エクリプス
- 「はいはい。じゃあまずは、邪魔な天井から取っ払うか」
- ファーヴニル
- 「前衛? 安心しろ、そんな概念は無用だ」――男が指をひとつ弾けば、床と壁のすべてが黄金に変わる。……否、元より黄金で編まれた構造物が、その正体をあらわした。
- エクリプス
- 「悪趣味な調度品だなぁ。息が詰まる」
- ヘカート
- 「やはり服を編んでおいた方が良かったな」はらりと糸が解ける。──糸で編まれた人形が織り直され、エクリプスの方にケープめいて舞い降りる。 「盾だ、好きに使うといい」
- ファーヴニル
- 欲竜の能力は、黄金の二文字に要約される。黄金を生み、黄金を殖やし、そして黄金を操る。ならばこの部屋、いや建物すべてがファーヴニルの必殺圏。
- 「さあ、君たちもその調度に加えてやろう」
- エクリプス
- 伸ばした指先一筋を直上に向け、天井が落とす影を撓ませる。
実体との主従が逆転し、影の動作に合わせて天に穴が開かれる。 - 「もいっちょ」狼の耳を持つ女の足元の影が一際くっきりと浮かび上がる──つまり、直上からの光が増す。
- 天蓋。
- シティを覆うドームそのものに大穴が空き、その空洞から真円が覗いていた。
- 「っとに、こんなデカい傘作るんじゃないよ。面倒で仕方ない」
- ざわ、と髪が逆立ち、覗く肌に銀色の体毛が生え揃っていく。
- 「Ruooooooooohhhh────!」
- 月光の下、一つのケダモノが咆哮を上げた。
- ヘカート
- 「おお、覚醒めたか。相変わらずスロースターターだ」
- MASTER
- 天然の月光が降り注ぐ――それはやはり、物理現象の域に留まらない影響を有していた。
- なるほど、たしかにこの建物はすべてが黄金竜の塒であり武器なのだろう。
- その内側において、外敵に勝機は乏しいのだろう。
- ――ならば。
- ――竜の支配圏たるこの街、そのものを覆う天蓋が穿たれたとすれば。
- その法則は逆転しうる。
- エクリプス
- 『どうするよ、黄金の』
- 牙の奥から、僅かに笑う様な気配を滲ませながら。
- ヘカート
- 「さて、刮目するがいい欲望竜。かつて世界を穿たんとし、神なる主に封ぜられた白銀──その一端だ」
- ファーヴニル
- 「君を求めた我が欲に、誤りはなかったようだ」
- 「是非とも欲しい」
- 「如何な大言を吐いたとて、銀が金に勝てる道理もなし」
- 湊
- 抗菌作用勝負とかなら勝てる
- ヘカート
- 「……ま、そういうか」 糸を巡らせる。黄金を封じ月光を反射させる、領域づくりなら蜘蛛の本懐である。
- ファーヴニル
- 黄金の性質――“不変”が発動する。
- 破られた天蓋は、何事もなかったかのように復元されていた。
- ヘカート
- 「かつては銀が金より価値の高い国もあったそうだ。不変など存在せんよ、親愛なる竜のキミよ」
- エクリプス
- 『成程、成程!これでは月の光も遮られ、先程の状況に逆戻りだなぁ』
- ファーヴニル
- 「世界とは、我が支配圏のこと。かつてがどうかは知らないが、この場においてそれを穿とうなどは認められん」
- エクリプス
- 「だが一つだけ違う。これはついさっき、破られぬ未知から破られた既知になった」
- 『今この場において?そうさなぁ、ならば──穿たれたその時に戻せば文句はなかろう?』
- 嘯く言葉と共に、何事もなかったかのように形を取り戻した黄金が──やはり、何事もなかったかのように再び空への道を開いている。
- ヘカート
- 糸が伸びる。領域を編み上げ、世界を規定する蜘蛛の巣。月光を煌かせる銀糸が黄金の上に蔓延り、縫い留め、既定する。
- MASTER
- 不変不滅と現象回帰。互いに絶対性をもつ権能の衝突。
- それだけなら終わりのない千日手だったかもしれないが――否、この場にいるのは、その両名ばかりではない。
- ヘカート
- 「───〈黄金が偽物であることは、もう誰の目にも明らかでした〉」
- エクリプス
- 見上げれば直上の月は欠け、ただぽっかりと夜空の闇が覗いている。喰ったのだ。
- ヘカート
- 編み上げるモノ。伝説の編纂者。──語り部が予言を口遊む。それが正しいのだと世界に押し付ける理不尽が飄々と笑う。
- エクリプス
- 「──という訳だ。鍍金の王様にはご退場いただこう」
- 無造作に爪が振り被られ、一動作で終えた。
- MASTER
- 主を失った城は、錆色へと変わっていた。
- その廃工場めいた空間のなか――
- 湊
- 錆色シーン
- ルヴェナ
- 「……。これで終わり、なのか……?」
- エクリプス
- 「終わりとも、始まりとも言える。シティの統治体制を破壊した訳だからね」
- ヘカート
- 「というわけで、おめでとう主人公。これで、君の願いは叶えられた」
- エクリプス
- 「これから動乱期に入る。誰も彼もが、平等に生きる為の努力を支払う訳だ」
- ルヴェナ
- 「その統治をしてるやつが、人外とは思ってなかったけど――」
- 「結果を見れば――ああ、たしかにわたしの願ったとおりなのか」
- ヘカート
- 「夢の終わりはいつだって美しくて、そしてむなしいものだ」
- ルヴェナ
- 「それでいい。すくなくともわたしたちは、いままでだってそうしてきたんだから」
- エクリプス
- 「結局のところ、どれだけ無謬であってもそれは外縁に負債を押し付けただけの統治だったという事だ」
- ルヴェナ
- 錆色のビルから、街の喧騒を見下ろす。
- 「……わたしだけじゃ、あんな化け物はどうしようもなかった。オマエたちを頼ったのは間違いじゃなかったみたいだ」
- エクリプス
- 「その苦渋の中から良しとしない者達が現れ、君が現れ、そしてこうして身を滅ぼすまでに至った」
- 「《それは身を滅ぼす毒でした》。彼は自ら、自身の滅びを育んでいたのさ」
- ヘカート
- 「物語がめでたしめでたしで終わったところで、残念ながら現実はもう少し続いていく」
- ルヴェナ
- 「そんなものか」
- ヘカート
- 「───さあ、キミはどうする?」
- エクリプス
- 「そうだね。私達が請け負ったのは此処まで」
- ルヴェナ
- 「どうしようかな」
- つぶやいて、すこし後に思いつく。
- 「とりあえず――雨の降らない住処を探そうかな」
- エクリプス
- 「この先には、君の脚で行き先を選んでいかなければならない」
- 「……ああ、そりゃあいい。その条件なら物件は何処でも見つかるはずだよ」
- 上を見て、ぽっかりと空いた真円を覗いてから付け加える。
- 「……この建物以外ならね!」
- ヘカート
- 「こんな塔に住みたがる奴はいないから安心するといい」
- ルヴェナ
- 「……そうだな、ここはさっさと出よう。あまり悠長にしていると、誰かひとが来そうだし」
- ヘカート
- 「望むなら改革の英雄としての暮らしもできそうだけど?」
- ルヴェナ
- 「遠慮するよ。趣味じゃない」
- ヘカート
- 「はは、なら仕方ない」
- エクリプス
- 「ま、中を追い出されたら塔にでもおいで。雨風ぐらいは凌げるから」
- ルヴェナ
- 「考えておく」
- ヘカート
- 「では、此度はこれにて終幕、契約も満了だ。よき人生を送り給え、主人公」
- エクリプス
- 「我々のようなものは、君等とは時間の目盛りが違い過ぎる。そっちから会いに来てくれなければ、うっかり100年200年……なんてのはざらだからね」
- ヘカート
- 「それはそれで佳き人生だったと言えるだろうがね!」糸が解けていく。夢の終わりがそうであるような自然さを伴って。
- エクリプス
- 「まぁ、気長にやりなよ人の子。どうしてもまた理不尽にぶつかった時は……また、蜘蛛や狼を探すといい」
- 窓際に立ち、ゆっくりと身を外へと倒していく。
- ルヴェナ
- 「そのときはそのときだ」
- エクリプス
- 「そうだね。では、次回も御愛顧よろしく」
- ルヴェナ
- 「ふたりとも――助かった、ありがとう。“次回”はないほうがいいけど」
- ヘカート
- 「その時はまた、とびきりの茶をご馳走しよう」
- エクリプス
- 影が身を躍らせた後、摩天楼に狼の遠吠えが木霊した。
- ヘカート
- 至極満足げに微笑んで、蜘蛛の糸は千々に消えた。
- MASTER
カーテンコール
伝説の取得
- 各ケダモノは、セッションの内容をもとに、「伝説」をひとつ取得します。
- 伝説の名称は、自由に設定するか、とくに案がなければシナリオタイトルと同名になります。
- ヘカート
- 濡れた弾丸/あなたは、ひとつの街を滅ぼしたことがあります。
- よし。
- エクリプス
- 濡れた弾丸/あなたは、不落と呼ばれた為政者を引きずり落とした事があります。
- うむ。
- MASTER
プレイの発信
- とくにメリットがどうとかは書かれていませんが、SNS等でゲームの感想とかを発信しろと書かれています。なんかよきようにしておいてください。
- ヘカート
- うぃ。きっと製品版にはメリットが乗る。
- MASTER
- 以上! これにて閉幕!
- 湊
- 楽しく治安を擾乱出来ましたって書いておくか
- ヘカート
- お疲れ様でしたー!
- MASTER
- おつかれさまでした!
- 湊
- お疲れ様でしたー