【奔気抜剣術】
- 入門条件
- ダークハンター技能2レベル以上&50名誉点
闇狩が操る“気”の技を、剣術に応用した技術体系です。
剣の鞘を媒介として高密度の“気”を練り上げ、その力で抜剣動作を加速し、強力かつ鋭利な一撃を実現する――というのが、この体系の基本であり、核心です。
言葉にすると単純にも聞こえますが、実現するためには、剣技と操気の両方に熟達する必要があります。さらには、膂力と速度のバランスも重要とされ、一般的な戦士や軽戦士では、実用の水準に到達できません。戦舞士の技のみが、この突飛な理合いを現実のものとできます。
更新履歴
- 2025-11-08 08:01
- 《華即咲・彩》を、“《華即咲》の効果が2回まで現れる”旨のものから、“《華即咲》とは別個に、クリティカル2回を条件として、同様の効果を得る”旨のものに変更しました。従来の効果は、手番中に複数回の主動作を(しかも秘伝の宣言下で)おこなうことが実質的な前提となっており、効果が発揮される状況が非常に限定的なものだったため、より一般的な状況下でも効果を発揮しうるものに改めました。
- 2025-10-09 17:48
- 秘伝《華即咲・彩》を追加しました。
- 2025-08-15 19:24
- 秘伝《華即咲》を追加しました。
- 2025-08-15 18:57
- 《鎌気刃・徹》《鎌気刃・惨徹》がもつ軽減を無視する効果の適用条件を、「魔法ダメージの軽減効果」から「ダメージの軽減効果」に変更しました。これにより、【プロテクション】等の、“魔法ダメージ”に限定しない軽減効果についても無視できるようになりました。
- 2025-06-11 19:52
- 《残心鞘》に、主動作をおこなった後からでも武器を鞘に納めることを可能とする効果を追加しました。また、《気颯撃》《気穿断》ならびにそれらの上位秘伝の効果に、武器を鞘から抜くことの明示と、それが他の主動作の後でも有効な旨を記述しました。
流派装備
| 名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
|---|---|---|---|---|
| 〈気籠め加工〉 | 15 | 武器や防具の強化 | 1,000/2,000/4,000/8,000 | 【奔気抜剣術】の秘伝の限定条件を満たす |
秘伝
《練気鞘》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 【気集中】【気操法】
- 限定条件
- 〈ソード〉、
〈気籠め加工〉
- 使用
- ―
- 適用
- 気鞘状態の解除まで
- リスク
- なし
- 概要
- 効果
鞘を気で満たし、攻撃の準備を整えます。
この秘伝は、〈気篭め加工〉を施したカテゴリ〈ソード〉の武器を鞘に納めている状態でなければ宣言できません。
この秘伝を宣言することで、「気鞘状態」という特殊な状態となります。「気鞘状態」は、それ自体に特別な効果はありませんが、この流派の他の秘伝から限定条件として参照されます。「気鞘状態」は、その武器を鞘から抜くか、手放すか、手番の終了によって解除されます。
この秘伝は独自宣言型ですが、あらかじめ鞘に納めた状態から戦闘を開始したならば、その戦闘の最初のラウンドの手番中に1回かぎり、宣言回数に計上せずに宣言できます。
(もし同一の手番内に2回目以降を宣言するならば、それについては回数に計上されます)
《残心鞘》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《練気鞘》
- 限定条件
- ―
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 気鞘状態が手番終了で解除されなくなる
- 効果
鞘に籠めた気を長く維持します。
この秘伝の習得者は、手番中、主動作をおこなった後であっても、「装備している〈ソード〉を鞘に納める」ことが可能となります。(参考⇒『Ⅰ』152頁)
また、《練気鞘》による「気鞘状態」が、手番の終了によって解除されなくなります。ただし、戦闘そのものの終了時には解除されます。
(これにより、任意の手番において余った宣言回数を《練気鞘》に充当し、次の手番を「気鞘状態」から開始できるようになります)
《気颯撃》
《気颯撃・殱》
《気颯撃・極殱》
- 必要名誉点
- 30
60
120
- タイプ
- 《全力攻撃Ⅰ》変化型
《全力攻撃Ⅱ》変化型
《全力攻撃Ⅱ》変化型
- 前提
- 《練気鞘》
《気颯撃》【皆操法】
《気颯撃・殲》【重操法】&バトルダンサー技能15レベル
- 限定条件
- 気鞘状態
- 使用
- バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 命中力判定+1、追加ダメージ増加
- 効果
鞘を満たす気で抜剣を加速し、高速の一撃を実現します。
この秘伝は、「気鞘状態」でのみ宣言でき、気鞘状態の〈ソード〉を使用した近接攻撃1回に効果があります。これにより、自動的にその〈ソード〉は鞘から抜かれ、装備している状態となります。なんらかの理由で主動作の回数が増えているとき、この装備状態の変更は、他の主動作をおこなった後であっても有効です。
適用された攻撃は、命中力判定に+1のボーナス修正を得て、さらに追加ダメージが増加します。
追加ダメージの増加量は、次のとおりです。
- 《気颯撃》
- 使用者の「精神力ボーナス」。ただし「4」点を超えない。
- 《気颯撃・殱》
- 使用者の「精神力ボーナス+1」。ただし「8」点を超えない。
- 《気颯撃・極殱》
- 使用者の「精神力ボーナスの2倍」。ただし「20」点を超えない。
この秘伝を適用する近接攻撃には、この流派の秘伝以外の宣言特技・秘伝を宣言できません。
この秘伝には「リスク」がありません。
また、「使用」が基礎特技と異なることに注意してください(バトルダンサー技能に限定されています)。
《気颯撃・極殱》は、一般的な秘伝とは異なり、技能のレベルが「前提」に組み込まれています。
《気穿断》
《気穿断・侵》
《気穿断・凱侵》
- 必要名誉点
- 30
50
100
- タイプ
- 《必殺攻撃Ⅰ》変化型
《必殺攻撃Ⅱ》変化型
《必殺攻撃Ⅲ》変化型
- 前提
- 《練気鞘》
《気穿断》【皆操法】
《気穿断・侵》【重操法】
- 限定条件
- 気鞘状態
- 使用
- バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 回避力判定-2
回避力判定-1
なし
- 概要
- 命中力判定+1、クリティカル無効能力無視、1回だけ威力表参照の出目上昇
- 効果
抜剣の際に刃を気で覆い、鋭い一撃を実現します。
この秘伝は、「気鞘状態」でのみ宣言でき、気鞘状態の〈ソード〉を使用した近接攻撃1回に効果があります。これにより、自動的にその〈ソード〉は鞘から抜かれ、装備している状態となります。なんらかの理由で主動作の回数が増えているとき、この装備状態の変更は、他の主動作をおこなった後であっても有効です。
適用された近接攻撃は、命中力判定に+1のボーナス修正を得ます。また、攻撃対象がもつクリティカル無効系やクリティカル値悪化系の能力をすべて無視します(《必殺攻撃Ⅲ》と同様の効果です)。
さらに、威力と、その威力の決定において振る2dの出目を上昇させます。ただし、出目が13以上となることはありません。出目が上昇するのは1回のみであり、その後は即座に失われます。クリティカル後の振り足しには、すでに適用されません。これらは賦術【クリティカルレイ】(⇒『Ⅲ』205頁・『MA』177頁)と同様の処理とし、【クリティカルレイ】とは累積します。
具体的な威力と出目の上昇量は次のとおりです。
- 《気穿断》
- 威力+「精神力ボーナス」、出目+2
- 《気穿断・侵》
- 威力+「精神力ボーナスの2倍」、出目+4
- 《気穿断・凱侵》
- 威力+「精神力ボーナスの3倍」、出目+8
(威力の上限は「100」です)
この秘伝を適用する近接攻撃には、この流派の秘伝以外の宣言特技・秘伝を宣言できません。
《追迅討》
- 必要名誉点
- 150
- タイプ
- 《斬り返しⅡ》変化型
- 前提
- 《バトルマスター》
《気颯撃》 《気穿断》 【双操法】
- 限定条件
- 流派内の他秘伝と併用
- 使用
- バトルダンサー技能
- 適用
- 特殊
- リスク
- 回避力判定-2
- 概要
- 追加攻撃の権利を得る。追加攻撃は命中力判定+2、ダメージ+「敏捷度ボーナス」
- 効果
初撃の勢いを活かし、追い討ちの二撃目へと即座に連携します。
この秘伝は、1回の近接攻撃について、この流派の他の変化型秘伝と同時に宣言することでのみ使用できます。
適用された近接攻撃自体には、この秘伝は影響をもたらしません。
その近接攻撃が終わったのち、追加で1回の近接攻撃をおこなえます。追加の攻撃の対象は、原則として直前の攻撃対象と同一でなければなりませんが、直前の攻撃対象が気絶(部位ならば行動不能状態(⇒『Ⅰ』427頁))または死亡(部位ならば部位欠損状態(⇒同頁))となっている場合にかぎり、あらたな対象を選択できます。
この追加の攻撃には、宣言特技や秘伝を宣言できませんが、命中力判定に+2のボーナス修正を得て、クリティカル値が-1され(8未満とはなりません)、追加ダメージが「+敏捷度ボーナス」点されます。
この秘伝を宣言した場合、リスクとして、回避力判定に-2のペナルティ修正を受けます。
この秘伝は、「使用」が基礎特技と異なります(バトルダンサー技能に限定されています)。
《鎌気刃》
《鎌気刃・徹》
《鎌気刃・惨徹》
- 必要名誉点
- 60
120
180
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《気颯撃》
【属性付・◯】
《鎌気刃》【破邪光弾】
《鎌気刃・徹》【破邪光槍】
- 限定条件
- 《気颯撃》適用、
【属性付・◯】持続中
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 《気颯撃》でのクリティカル時に追加のダメージを与え、【属性付】解除。《~・徹》/《~・惨徹》なら軽減効果を一部無視
- 効果
斬撃とともに気の刃を放ちます。
《鎌気刃》は、習得者みずからが使用した【属性付・轟】または【属性付・裂】の持続中のみ効果をあらわします。
《気颯撃》ないし《気颯撃・殱》《気颯撃・極殱》を適用した近接攻撃のダメージ決定において、1回以上のクリティカルが発生したならば、そのダメージの適用後に、追加で「ダークハンター技能レベル」点の魔法ダメージを与えることを選べます。この魔法ダメージの属性は、持続している【属性付・◯】の属性と同一です(すなわち、【属性付・轟】ならば「衝撃かつ土かつ炎」属性、【属性付・裂】ならば「断空かつ水・氷かつ風」属性となります)。
ただし、このダメージを与えることを選んだなら、【属性付・◯】は、残りの持続時間にかかわらず、手番の終了時に解除されます。
《鎌気刃・徹》を習得しているならば、このダメージは対象がもつダメージの軽減効果を「ダークハンター技能レベルの半分(端数は切り上げ)」点まで無視します。《鎌気刃・惨徹》も習得しているならば、代わりに「ダークハンター技能レベル」点まで無視します。
《華即咲》
《華即咲・彩》
- 必要名誉点
- 100
150
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《残心鞘》
《変幻自在Ⅰ》 《斬り返しⅡ》
《華即咲》《変幻自在Ⅱ》
- 限定条件
- 流派の変化型秘伝の適用下、
クリティカル
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 1回クリティカルで宣言回数+1。上位秘伝習得者は、2回クリティカルでさらに+1
- 効果
斬撃の動作に次の一手への布石を組み込みます。
《華即咲》
この流派の変化型秘伝ひとつ以上が宣言・適用された近接攻撃において、1回以上のクリティカルが発生したならば、その手番中に追加で1回、宣言特技を宣言できます。ただし、この追加の権利による宣言は、この流派の秘伝か、「適用:1回の近接攻撃」の戦闘特技でなければなりません。
《華即咲》の効果は、ひとつの手番につき1回まであらわれます。
《華即咲・彩》
この流派の変化型秘伝ひとつ以上が宣言・適用された近接攻撃において、2回以上のクリティカルが発生したならば、その手番中に追加で1回、宣言特技を宣言できます。ただし、この追加の権利による宣言は、この流派の秘伝か、「適用:1回の近接攻撃」の戦闘特技でなければなりません。
《華即咲・彩》の効果は、ひとつの手番につき1回まであらわれます。