双手の指揮者
- 知名度
- 16
- 形状
- 二本一組のショートソード
- カテゴリ
- 〈ソード〉B
- 製作時期
- 魔動機文明
- 概要
- ゴーレムやアンデッドの作製・使役を補助する
- 効果
-
このアイテムは二本一組です。一本あたりの性能はまったく同じですが、二本を同時に装備することで発揮される追加の効果もあります(後述)。
用法 必筋 命中 威力 C値 追加D 1H 5 +1 5 10 +1 まず、このアイテムは、〈魔法の発動体〉としての機能を有します。
そのうえで、【クリエイト・ゴーレム】【クリエイト・アンデッド】【インスタント・ゴーレム】【インスタント・アンデッド】にかかわるいくつかの特殊能力をもっています。以下では、これら4種類の魔法を「ゴーレムやアンデッドを作製する魔法」と総称します。
[◯]確たる従僕
装備者は、「ゴーレムやアンデッドを作製する魔法」の魔法行使判定に+2のボーナス修正を受けます。
この効果は、例外的にこのアイテム自身と累積します。つまり、このアイテム二本一組を装備している状態では、合わせて+4のボーナス修正を受けられます。
[🗨]烈しき従僕
「ゴーレムやアンデッドを作製する魔法」の魔法行使1回に適用される、宣言型能力です。効果を適用するには、このアイテムを魔法の発動体としてもちいなければなりません。
適用された魔法によって作製されるゴーレムやアンデッドは、常に【インテンス・コントロール】(⇒『Ⅰ』258頁,『MA』80頁)を受けます。具体的には「時間:永続」で、達成値が「7+術者のコンジャラー技能レベル」に等しい、【インテンス・コントロール】を受けた状態で作製されます(よって、【ディスペル・マジック】等によって【インテンス・コントロール】が解除される可能性はあります)。
この効果が適用された「ゴーレムやアンデッドを作製する魔法」は、消費MPが「5×作製するゴーレムの部位数」点、増加します。《魔法拡大/**》などによって倍加する場合、増加した後の消費をもとに倍加します。
この能力は、術者が【インテンス・コントロール】を習得していなければ宣言できません。
[◯]対なす従僕
このアイテム二本一組を同時に装備しているあいだのみ、効果をあらわす能力です。
装備者は、【ダブル・インディケイト】(⇒『Ⅱ』162頁,『MA』81頁)の効果と同様に、ゴーレムやアンデッド2体に対して同時に指示をおこなえます。ただし、それらのゴーレムやアンデッドは、その2体ともが、「[🗨]烈しき従僕」の適用下で作製されたものでなければなりません。
さらに、術者が【ダブル・インディケイト】の効果を受けているあいだ、それら2体それぞれに異なる指示を出すことができるようになります。
由来・逸話
魔法文明時代の術師たちは、後世よりもはるかに高度な力をもってゴーレムやアンデッドを使役していました。より強力な従僕を、より多く、より精密に操っていたのです。
それらを成立させていたのは、個々の術師の魔法的素養や、独自に調整された特別な製法などです。つまりは非常に属人性の高い技術であり、魔法文明の崩壊後には失われたものでもあります。
そうした遺失技術を、いくらかでも再現しようと試みたのが、この魔剣です。高性能魔動機の一種であり、魔動機文明時代の品の傾向に漏れず、一定以上の水準に達した操霊術師であれば誰でもあつかえるようになっています。
この魔剣は、武具としてはごく一般的な性能しか有しておらず、ゴーレムやアンデッドの使役に特化しています。特徴的なのは、二本一組であることであり、二本ともを携えることで複数のゴーレムを柔軟に操れるようになっています。
高コストではあるものの、いくつかの数が製造されたと記録には残されています。しかし、〈大破局〉時に多くが所在不明となってしまい、現代では流通していません。
迷宮の特徴
この魔剣がつくりだす迷宮には、主としてゴーレムやアンデッドが配置されています。
関連する品
この魔剣は、〈支配の杖〉(⇒『Ⅲ』237頁,『ET』117頁)の上位品から複製されたと言われています。